11 C
Tokyo
8.9 C
Osaka
2025 / 11 / 19 水曜日
English
飲料嗜好飲料11月1日は「紅茶の日」 大黒屋光太夫がロシアの皇帝エカテリーナⅡ世から紅茶をふるまわれた公式記録から制定
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

11月1日は「紅茶の日」 大黒屋光太夫がロシアの皇帝エカテリーナⅡ世から紅茶をふるまわれた公式記録から制定

 11月1日は「紅茶の日」。これは、1791年の11月に大黒屋光太夫がロシアの皇帝エカテリーナⅡ世から紅茶をふるまわれたことが由来となっている。

 1782年、伊勢の商人だった大黒屋光太夫が江戸に向かう際、嵐が起きた。光太夫は流れ着いたロシアで9年間生活したが、1791年11月に当時の皇帝エカテリーナⅡ世に謁見し、日本への帰国を願い、その時に出されたのが紅茶だった。これが、日本人が初めて紅茶を飲んだ公式記録となっている。

 この史実にちなみ、11月1日が「紅茶の日」と定められた。日本紅茶協会は、この記念日を契機に紅茶の啓発・普及を行うため、11月1日に明治記念館(東京都港区)で記念ティーセミナーを開催した。

 「紅茶の日」が1983年に制定された経緯について、冒頭挨拶した日本紅茶協会の佐伯光則会長は「1791年11月に日本人として初めて紅茶を飲んだ時であろうという整理のもと日本紅茶協会幹部らの相談の上、11月1日を『紅茶の日』と決めさせていただいたということになる」と説明する。

日本紅茶協会の佐伯光則会長
日本紅茶協会の佐伯光則会長

 日本紅茶協会は、日本で唯一の紅茶の団体として、業界窓口・消費促進・教育事業の主に3つの活動に取り組んでいる。
 「これらの活動を通して日本の紅茶事業の発展を皆さんと進めるとともに、より安全で、よりおいしく、そしてより健康な紅茶を広めていきたい」と意欲をのぞかせる。

 業界窓口としての事業では、国内外の関係政府や団体等とのコミュニケーション、消費期限の設定などを取り組んでいる。

 紅茶の消費促進の面では、プレゼントキャンペーンや情報発信を行っている。「おいしい紅茶の店」というキャンペーンでは、現在全国の236店舗を紹介。各国大使館と協力して紅茶セミナーも開催している。

11月1日、明治記念館(東京都港区)で開催された記念ティーセミナーの様子
11月1日、明治記念館(東京都港区)で開催された記念ティーセミナーの様子

 教育事業では、ティーインストラクター・ティーアドバイザーの養成研修などを実施。これまでで合計4000人弱に紅茶の教育の場を設けた。

 セミナーでは「ペアリングで輝く紅茶の魅力」と題したトークショーが開かれ、温かいステーキに温かい紅茶を合わせるなどペアリングの楽しみ方が紹介された。

 その後、日本紅茶協会認定ティーインストラクターの清水梨沙氏によるティーセミナーでは、おいしい紅茶の淹れ方やオリジナルモロッカンミントティーの作り方が紹介された。

 最後には日本紅茶協会オリジナルグッズ等が当たる紅茶ワードビンゴが行われた。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点