コカ・コーラ自販機で「消費者ニーズに合わせて価格を上げたり下げたりする」ダイナミックプライシングをテスト展開中

コカ・コーラボトラーズジャパンは現在、自販機でダイナミックプライシングと称する価格戦略をテスト展開している。

2028年までに事業利益率5%以上の450~500億円を目指していくなどの計画を盛り込んだ新中期経営計画「Vision2028」の一翼を担う取り組みとなる。

自販機の品揃えの最適化などは新中計の柱の1つに位置づける。

ダイナミックプライシングについて、コカ・コーラボトラーズジャパンのコスティン・マンドレア執行役員最高営業責任者兼営業本部長は8月10日の決算説明会で「最適な価格を特定する施策となる。最適というのは、ロケーションや天候などを加味して、消費者ニーズに合わせて価格を上げたり下げたりする調整ができれば、販売だけでなく利益も最大化できる」と説明する。

最適な価格の調整が求められる例としては、ホット商品からコールド商品の切り替えなど販売期間の終了が迫る局面を挙げる。

一般的にホット商品はペットボトル・缶容器ともに自販機の中で加温し続けると劣化が進むため、推奨の販売期間が設けられている。

「廃棄になりそうな製品の販売促進を価格調整で行うものとなる。現在、テストの段階で実行可能かどうか検証中となっている」と語る。