モス、350万食を突破した「白いモスバーガー」に磨き 白いチーズソース改良し「12歳以下の子供がいる30~40代の母親」に照準

 モスフードサービスは、7月12日から展開しているモスバーガーの夏季限定メニュー「夏モス」で、1年ぶりに「白いモスバーガー」を復活させた。

 昨年はオールターゲットだったが、今年は取り込み強化中の「12歳以下の子供がいる30~40代の母親」をコアターゲットに設定し、キャンペーンを通じて顧客層の拡大を図る。

 ターゲット層への訴求力を高めるため、特徴的な白いチーズソースに改良を施した。
 使用チーズの種類を増やした一方、ヨーグルトと白ワインを抜いて酸味を抑え、ブルーチーズの配合量を4分の1に減らし、子供でも食べやすいように仕上げた。価格は税込500円で、ベースとなる看板商品「モスバーガー」と同じく昨年から30円のアップに留めた。

 初登場の昨年は350万食を突破し、キャンペーン商品平均の200~230万食を大きく上回った。

 復活を望む声も多く寄せられていたという。
 安藤芳徳・上席執行役員マーケティング本部長は7月4日のメディア向け説明会で「今年の目標は400万食超え。昨年は予想以上の売行きで販売を一時休止した。今年は調達不安が起こりうる特殊原料の使用を減らし、商品の用意も十分にある。達成できる目標だ」と話した。

 白モス復活を記念して、昨年最も売上個数の多かったモスバーガー恵比寿東店(東京都渋谷区)の店頭には、昨年の販売実績である4149個分の容積を持つ巨大な“白モスモニュメント”が出現。7月下旬まで展示される。

 夏モスのラインアップは、減圧濃縮で赤ワインのアルコールを除去した「ティーサングリア<ノンアルコール>」(税込560円)と「ライム&ライチソーダ」(同290~430円)の新発売ドリンク2点に、3年連続となる夏の定番商品「ホット スパイスモスチキン」(単品同350円・5本入同1650円)、「ダブル白いモスバーガー」(同660円)など計6点。販売期間は9月中旬まで