「私たちの事業がどうお役に立っているのか、関西でどのような位置づけにあるのか、何を期待されているのか。こうしたことを日々、肌で感じている」。そう語るのは昨年10月、オタフクソースで初めての女性支店長として就任した島原由里子執行役員大阪支店長。
それまでの26年間は人事畑一筋。人事では「社会環境が変化する中、世代によって価値観が変わる」ことを実感した。得意先の反応をリアルに感じる営業現場では「どのような人材が求められているのかを今までとは違った視点、角度から見ることができる」という。
お好み焼やたこ焼など粉もの文化の浸透に力を注ぐ同社。「主戦場である大阪支店の責任は重大」と気を引き締める。この春は「焼そばソース」と「だしと醤油のたこ焼ソース」をリニューアル。「『お好み焼はオタフク』と認知いただいているが、たこ焼と焼そばはまだ『=オタフク』ではない。改めてブランド作りに注力する」と意気込む。
「われわれはお客様との直接のコミュニケーションを得意としてきた。コロナ禍では難しかった試食やイベントの機会が少しずつ戻ってきている。粉ものの登場頻度を増やすような取り組みを進めていきたい」。