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ハチ食品 レトルトカレー、高価格帯へシフト 「一貫製造の強み生かす」高橋社長

ハチ食品(大阪市)は、高付加価値品へのシフトを進めている。レトルト商品のうち、現在約4割を占める中高価格帯商品の比率を5割まで高める考えだ。

同社の売上高は2015年度以降、右肩上がりを続けており、今年度も前年比103%の137億円を見込む。ただ、原材料やエネルギーコストの上昇により利益は減少の見通し。

昨年4月にレトルトのパスタソース、10月にレトルトのカレーを値上げした。カレーについては11月以降、1ポイント程度の前年割れが続いている。高橋慎一社長は「値上げによる買い控えに加え、割安感のあるルウに戻ったのではないか」と分析する。

こうした中、従来の100均ショップやディスカウント中心の商売では、「収益力と成長力に限界が出てくる」(高橋社長)とし、高付加価値品へのシフトを進める方針を示す。「各社が高価格商品をうたっているが、言うのは簡単で実現するには開発力が必要。スパイスの粉砕からレトルトの商品化まで、一貫して自社で製造する当社の特徴は他社との差別化要因になる」(同)と力を込める。

実際に3年前は70%近かった100円前後の低価格品の構成比が今期は62%まで下がり、一方で200~300円以上の中高価格帯品は38%に高まっている。こうした流れを強化する狙いもあり、この春は新たに小売価格378円(税込)の新ブランド『シャトー厨房MITASU CURRY』を発売する。「生クリームとバターのコクが広がる欧風カリー」「特製ブラウンソースの二段仕込み欧風カリー」の2品だ。

パスタソースは大容量が好調

一方、パスタソースは主力の『たっぷりパスタ』シリーズに「デミグラスボロネーゼ」「柚子胡椒きのこ だし醤油仕立て」「カルボナーラ 瀬戸内レモン仕立て」の3品を投入。各199円(税込み)。年間20億円を売上げる同シリーズは15品をラインアップし、前年比106%と伸長を続ける。「在宅需要で大きく伸び、メニューのバラエティ化も進んだ。新しい層を獲得している」(同)とみる。今後の経営課題として高橋社長は高付加価値品へのシフトのほか、生産性向上のための機械化、デジタル技術を活用した品質の向上、東日本での物流拠点配置を挙げている。

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