明治ホールディングスは下期に向け、商品の付加価値を訴求するマーケティングを一層強化、牛乳乳製品の需要喚起に取り組む。
円安や国内乳価の上昇などのコストアップを受け、11月から商品によっては2度目となる価格改定を実施した。「生活防衛意識があったとしても、消費者に必要とされるような商品訴求を繰り返していく」「使うべき費用についてはしっかりと使っていく」(川村和夫社長)とし、需要喚起のマーケティングに十分な費用を投入する構えだ。
高付加価値商品について川村社長は「10年ほど独壇場のような形で市場展開してきたが、ここ数年で様々な競合商品が増えた」とし、プロバイオティクスのカテゴリを超えた機能性食品の競争が一層激化しているとの認識を示した。一方で、「競争激化は消費者の期待が大きいことの裏返し。切磋琢磨して市場を大きくしていくことが重要」であるとし、今後も独自の新たな機能性を兼ね備えた商品を投入していく。