カゴメが全国6か所で展開している食育イベント「不思議の畑とトマトの樹」の名古屋会場での開催が盛況のうちに終了した。同イベントは、今年4月からスタートした「植育から始まる食育」を広めるための新たな取り組み「不思議の畑プロジェクト」の一つ。6月の埼玉を皮切りに東京、静岡に続く愛知では8月3~7日の日程で、イオンモール名古屋茶屋を舞台に開催。最終日には同社・山口聡社長も駆け付け、トマト収穫体験に参加した。
「不思議の畑とトマトの樹」は、野菜が育つまでの世界を描いたオリジナルのストーリーやキャラクター、ユニークで巨大な「トマトの樹」の体験を通じて、畑と暮らしのつながりや野菜と暮らす楽しさを知ることができるというもの。
会場には、高さ2.3mを超える巨大なトマトの樹をセッティング。その周りに、「不思議の国のアリス」をモチーフに制作したオリジナルストーリー「不思議の畑のアリス」の絵本パネル、キャラクターが登場するオリジナルムービー、クイズラリーなどを用意し、会場内を巡りながら各コンテンツが体験できる。
名古屋最終日の7日には、会場内に実っている約1千個のトマトが収穫できるもぎとり体験も実施。会場に駆け付けた山口社長は、参加した子どもたちにプロ農家直伝のトマトのとり方を伝授した。
イベント後の囲み取材では、「今年4月から『植育から始まる食育』を掲げ、2つの食育に取り組んでいる。今後もいろいろな体験型のイベントを展開していく計画だ。日本は野菜摂取不足と言われるが、野菜をたくさん食べている人を調査すると、子どものころに野菜の栽培や収穫をしたり、それを食べたりという経験をしている。そうしたことが、大人になってからの野菜摂取にもつながるのではないか。これまで埼玉、東京、浜松の3会場で終えて、たくさんの方々に参加していただいた。これからもカゴメはこういった体験型のイベントを通して『植育』と『食育』の2つを進めていきたいと思っている」と語った。
「不思議の畑とトマトの樹」は、大阪(8月11~15日)、広島(8月23日)で全日程を終了。全国6か所合計で約3万人の来場・体験を見込む。