コカ・コーラボトラーズジャパンは4月27日、18年7月の西日本豪雨で甚大な浸水被害を受けて稼働停止していた本郷自動倉庫(広島県三原市)に最新技術を導入して再稼働した。
再稼働した自動倉庫は、戦略的な物流ネットワーク改革を推進する「新生プロジェクト」の中で中国・四国エリア内における製品保管・供給の中核となる大型物流倉庫に位置づけられる。
自動倉庫は、高層50mとなる。保管可能数量は、自動倉庫1万2千パレットと平置き倉庫1万パレットの計2万2千パレット。
これにより6月に稼働を予定している新広島工場で製造した製品を同倉庫で保管し中国・四国エリアへの製品の安定供給が可能となる。
復旧にあたっては技術的なハードルをクリアし三原市の行政の協力も得ながら進められたという。
ブルース・ハーバート執行役員SCM本部長は「新広島工場と合わせ、これまで以上に広島の復興と発展に寄与していきたいと考えている」とコメントを寄せた。
最新技術は、複数メーカーの物流業務を効率化するために用いられる作業機械(マテハン設備)を組み合わせた制御システムを指す。クレーン、搬送ループ台車、コンベアを統合・刷新し、操作性と各機械間の親和性を向上させた。