中部エリアのSM・GMSは25年、食品スーパーの買収が相次ぎ勢力図が激変した。さらに今年1月8日には、愛知のスギHDと福岡県のトライアルHDが協業を発表し、PB商品の相互供給や調剤薬局併設型スーパーの出店などを計画。中部エリアではトライアルの店舗数は少ないものの、25年に西友を完全子会社化したことでグループの店舗数は拡大。強固な地盤を持つスギHDと協業することで、中部エリアでの影響力がさらに強まる。
25年はヤオコーグループの持ち株会社として設立したブルーゾーンHDが10月、愛知・静岡で12店舗のスーパー・クックマートを展開するデライトHDを子会社化した。岐阜県のバローHDが11月、愛知で33店舗を展開するドミーを子会社化した。さらに群馬のベイシアは10月に愛知・岐阜で9店舗のディスカウントスーパーを展開する三心、同じく愛知・岐阜でスーパーを展開するトップワンの親会社トップHDをそれぞれ子会社化したほか、近年はロピアやアルビス、平和堂、オークワなど様々なスーパーが進出しており、激しい競争が繰り広げられている。
トライアルHDの25年6月期末の店舗数は全国352店舗、売上高は8038億円(前年比12%増)で着地。さらに26年6月期第1四半期には、西友を完全子会社化したため、245店舗を加え602店舗まで拡大している。このうち中部エリアでは、トライアルが16店舗、西友が72店舗展開している。
一方、スギHDの25年11月現在の店舗数は全国2303店舗、うち中部エリアは645店舗。25年2月期の売上高は8780億円(前年比17.9%増)だった。
今回の協業では、トライアルの店舗に調剤薬局をテナントとして展開。26年中に福岡県のスーパーセンタートライアル須恵店、スーパーセンタートライアル飯塚店で実装を予定する。
また、スギ薬局からヘルス&ビューティ商品の供給に加え、品揃えや棚割りなど売場作りについてのノウハウも提供する。
一方、トライアルからは、約40人の職人が惣菜・弁当を監修しており、その強みとしている職人監修の惣菜・弁当のほか、職人が開発したレシピを中心とする製造ノウハウを提供する。
また小型店の「トライアルGO」の店舗運営プラットフォーム「GOシステム」で、物流・共同仕入れ、顔認証決済、リモート年齢確認、棚モニタリングシステム「Retail EYE」による遠隔店舗管理の仕組みの導入を検討し、オペレーションの効率化を図る。
さらにPB商品の相互供給も進める方針。トライアルからは食品・日用品、スギ薬局からヘルス&ビューティ商品を相互に補完することで品揃えの充実を図っていく。
