国分グループでは2026年から第12次長期経営計画がスタートする。その重要施策の一つとして、東南アジアにおける食品コールドチェーン物流を強化し、食品メーカー、外食チェーンおよび小売業向けに高品質な物流サービスを提供していく構え。
国分グループでは今回の資本参加について「従来からの戦略的パートナーであるCCPLに加え新たなパートナーとして商船三井を迎えることができた」とコメント。
商船三井グループは東南アジアのコールドチェーン物流事業をはじめとしたロジスティクス事業の拡充を進めている。

CKLの中核施設であり、商船三井グループが出資・参画する「8 Jalan Besut(8JB)」(エイトジャランブサット)倉庫は、アジア最大級の地上100メートル超の高さを誇り、約9万パレットを収容可能、延床面積:4万7495㎡、常温・冷蔵・冷凍の多温度帯に対応する5階建て倉庫。最上階には高さ45メートルの完全自動倉庫エリアを導入している。
CKLは8JB倉庫の主要テナントかつ運営者として、ITシステムを活用した高密度・効率的な24時間体制の倉庫運営を実現、配送も含めたサービス品質の高い物流サービスを提供。今後は、シンガポールで培ったノウハウを生かし、東南アジア周辺国への事業展開も計画している。
国分グループとCKLはシンガポール国内の外食、小売向けの物流受託業務を展開。シンガポールをハブとして、拡大する近隣諸国への低温食品コールドチェーンの物流需要に対応していく方針。今後は3社が連携し、日本から進出する食品メーカー、外食、小売業向けに国内と同等の高品質な物流サービスを提供し、アセアンでの事業拡大を加速させる。CKLは2018年に設立。資本構成はCCPL51%、国分グループ34%、商船三井15%。
