5 C
Tokyo
3.9 C
Osaka
2026 / 02 / 12 木曜日
ログイン
English
トップニュース味の素 中村社長 うま味、冷食は下期に“打ち手” 「新事業創出が最も重要な使命」 

味の素 中村社長 うま味、冷食は下期に“打ち手” 「新事業創出が最も重要な使命」 

 味の素の中村茂雄社長は11月6日に開催した2026年3月中間期(25年4-9月)の業績発表において「売上高、事業利益はともに前年並みにとどまり、通期計画に対する進捗はやや遅れているものの、通期予想には着実な達成を目指すこと。さらなる中長期での成長とASV経営の進化に向けた取り組みでは、課題を抽出し、アクションの方向性を定め、具体的な戦略を練り上げた。2030ロードマップ達成に向けて活動を進化させ、中長期での持続的成長に向けイノベーションの創出に挑戦する」との方針を示した。

 事業基盤を支える調味料・食品のうち、加工用うま味調味料は、上期はMSG(グルタミン酸ナトリウム)、核酸がともに減収減益だったが、これは「中国大手メーカーの増産や新規メーカーの参入によりマーケットが供給過多となり、一時的な落ち込みが原因」と指摘。

 販売不振だった国内の家庭用冷凍食品についても、「顧客ニーズ把握の遅れにより、継続的にシェアが低下。主力品「ギョーザ」のシェアがNB大手競合以上にPBを含むその他メーカーに流出した」と分析。いずれも原因が明白なことから、今後は戦略等を見直すなど“打ち手”を講じながら、海外食品事業では着実な数量実現、日本食品事業はコロナ前レベルの事業利益率を回復させ、「2030ロードマップ」を着実に達成する方針だ。

 中村氏は今年2月3日の社長就任後、対処すべき経営課題に対し4月以降の「60日プラン」を作成。経営課題の抽出とアクションの方向性を定め、このフレームをもとにして7~9月の役員研修(AGES、Ajinomoto Group Executive Seminar)において具体的な戦略とアクションを固め、ヘルスケア、フード&ウエルネス、ICT、グリーンの4つの重点成長領域を起点に議論した。

 今後は3C(Continuity=継続する、Change=変える、Challenge=挑戦する)を切り口に議論を深める。

 中村社長は「新事業を生み出すことが私のCEOとしての重要な使命」と認識する。新規事業への挑戦では持続的成長に向けた最重要課題とし、顧客ニーズを先読みし連携を強化することで、製品開発・市場投入のスピードと成功確率を向上させていく方針だ。

 AGESでは4テーマに加え、経営資源最大化に向けてコーポレートブランドの強化、グローバル経営体質の強化、データドリブン経営の強化で議論。「例えばコーポレートブランドの強化では各国、各地域、各事業の状況を踏まえ、ブランド価値をどう高め、事業拡大につなげるかを議論。議論したテーマをアクションにつなげる」考えだ。

 また、AGESのアウトプット等を材料に、今期中に取締役会で「長期のありたい姿」の議論を開始。「2030ロードマップ」とポスト2030を連動させながらそれぞれを磨き、中期ASV経営を進化させる方針だ。

関連記事

インタビュー特集

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。