キユーピーと青山学院大学が24年から進めている産学連携プロジェクトが最終段階を迎え、集大成となるイベント「Try! Plant Based Foods」を10月6日から2週間にわたり同大学・青山キャンパスで開催した。同イベントでは、キユーピーのプラントベースフードブランド「GREEN KEWPIE」のドレッシングなどを使い学生たちが考案したメニューを販売。青山キャンパスに通う学生の「GREEN KEWPIE」認知率100%を目指している。
提供したのは「てりやきサラダチキンサンド」「プラントベース 三色丼」「2色ソースのパスタサラダ」「てりやきSOYバーガー」「冷やしまぜそば」「プラントベースタコスロール」で、1日3種を販売し、週ごとにメニューを変えた。いずれもドレッシングやマヨネーズ、「HOBOTAMA」を使用している。価格は、学生が手に取りやすいワンコインの500円。1日当たり300食を提供した。学生たちはメニューの考案だけではなく、学内のインフルエンサーを起用したSNS施策や学内への告知看板を設置するなどブランド露出を積極的に行った。
キユーピーと青山学院大学の取り組みでは、学生が「GREEN KEWPIE」の認知度向上や食卓への浸透を図るためのマーケティング施策を考案。半年間で企画案を絞り、7月から実現に向けた準備を進めた。プロジェクト自体は、同大学が24年度に学生主導で実施したビジネスコンテスト「AMCA」の際に、学生側から「GREEN KEWPIE」を取り上げたいという提案をきっかけにしたもの。

久保田進彦経営学部長は「ビジネスコンテストで1位になったテーマを社会実装することができた。コンテストは、学生が主体になって運営している。単なるアイデアコンテストではない。キユーピーという同じ渋谷区に所在する企業とともに取り組むことができてうれしい」と話した。
経営学科2年の北村恵太さんは「プロジェクトに携わったことで、ブランドを一層広めたいという気持ちが強くなった」と笑顔をみせた。
キユーピーの濱崎伸也常務執行役員は「学生からは柔軟で素晴らしいご意見をいただいた。今回で一段落するが、今後も別の形で取り組めれば」とコメント。キユーピーのGREEN KEWPIEプロジェクトでリーダーを務める綿貫智香さんは「“サステナブルな食に挑戦する”という理念で『GREEN KEWPIE』を育成している。学生の皆さんがブランドの認知度を向上させるためのアイデアを懸命に考えてくれた。ハイレベルな内容でコンテストの審査も甲乙つけがたかった。学生が企画から考えたテーマを実装するためにわれわれも伴走したい」と喜んだ。


