17.8 C
Tokyo
19.1 C
Osaka
2025 / 11 / 06 木曜日
English
逆光線(コラム)購買意欲を喚起する提案を
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

購買意欲を喚起する提案を

気温はまだ高く、天気は変わりやすいが、ようやく秋本番を迎えている。だが、秋の味覚を楽しもうという気にはなりにくい。その一因は食品の価格が高いことだろう。価格転嫁は必要だが、急激な価格上昇は購買意欲の低下、需要の縮小につながりかねない。

▼11月は加工食品の値上げが一息ついたが、食品の価格が前年や平年に比べ高い水準にあることは間違いない。例えばスーパーでの米の平均価格は5㎏当たり4200円強。前年に比べ20%強高い。加工食品は軒並み高い。

▼生鮮食品も安くない。相対的に安価な鶏肉を含む食肉、卵、また、まぐろ、えび、ぶり、さけといった魚介類も平年に比べ高い。野菜の価格は直近では落ち着いてきたものの、玉ねぎ、トマトなどは依然平年を大きく上回る水準にある。

▼食品の価格が高止まりし、節約志向がさらに高まるなか、いかに購買意欲を喚起するか。鍋などの温かいメニューの需要期も本番を迎えている。相対的に安価な食材を使ったメニューなど経済性の視点からも魅力的な提案、需要の底上げにつながる提案が求められる。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点