12.5 C
Tokyo
11.4 C
Osaka
2025 / 12 / 03 水曜日
ログイン
English
飲料系飲料羽田空港でペットボトル水平リサイクルを啓発 飛行場のジオラマで資源循環の流れ説明 全清飲と日本空港ビルデングが協働
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

羽田空港でペットボトル水平リサイクルを啓発 飛行場のジオラマで資源循環の流れ説明 全清飲と日本空港ビルデングが協働

 全国清涼飲料連合会(全清飲)と日本空港ビルデングは今年も協働して、年間約8600万人以上が訪れる羽田空港でペットボトル(PET)の水平リサイクル「ボトルtoボトル」を啓発している。

 協働3年目の取り組みとして、10月17日から19日までの3日間、羽田空港第2ターミナル5階フライトデッキ―トーキョーでイベントを実施。

 飲み終えたPETはゴミではなく正しく分別回収すれば再びPETに生まれ変わることをわかりやすく伝えるべく、飛行場のジオラマを設置し資源循環の流れを説明。全清飲と日本空港ビルデング双方からもパネルを展示し、これら展示物に参考にクイズに正答した人にはPET入り飲料を無料配布している。飲料の無料配布は予定本数が無くなり次第終了となる。

全清飲の森本真治専務理事(右)と日本空港ビルデングの髙橋歩常務執行役員サステナビリティ推進室担当(左)大田区公式PRキャラクター「はねぴょん」も来場
全清飲の森本真治専務理事(右)と日本空港ビルデングの髙橋歩常務執行役員サステナビリティ推進室担当(左)大田区公式PRキャラクター「はねぴょん」も来場

 17日、会場で取材に応じた全清飲の森本真治専務理事は「日本の空の玄関口でPETの水平リサイクルの啓発活動ができるということが非常に意義深い。この活動をどんどん広げて、ボトルtoボトルの推進をさらに飛躍させてきたい」と意欲をのぞかせる。

 日本空港ビルデングの髙橋歩常務執行役員サステナビリティ推進室担当も「環境方針において限りある資源の有効活用を重点課題としている」と述べ、さらなるリサイクルの推進に意欲を示す。

 日本空港ビルデングでは、2030年にターミナルから出るPETを含めた廃棄物のリサイクル率を現在の約40%から70%に引き上げることを目標に掲げる。
 目標達成に向けて「このような啓発イベントは水平リサイクルの促進や資源循環の強化につながる大切な機会」(髙橋氏)と位置付けている。

PET成形前のプリフォームなどを見て触って理解を深める
PET成形前のプリフォームなどを見て触って理解を深める

 現在、羽田空港内に約390個のリサイクルボックスを設置。ターミナル別内訳は第1が約110個、第2が約140個、第3が約140個となる。

 約390個の約2割にPETが大切な資源であることを伝える啓発POPを掲示。「啓発により異物の混入は減少傾向にある」という。

 2024年は羽田空港内で約25万キロ(500mlPET約1136万本)の使用済みPETを回収。同年10月にはキャップ専用の回収箱も設置し分別回収を強化した。

関連記事

インタビュー特集

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。

J-オイルミルズ春山社長 次元の異なるコスト環境 油脂、価格引き上げ急ぐ

J-オイルミルズの春山裕一郎社長執行役員CEOは、油脂のコスト環境が悪化する中で、「価格改定の浸透を急ぐ」方針をあらためて強調した。

新潟・葵酒造、2年目は自社栽培米で仕込む 「Domaine Aoi」始動 「日本酒になじみがない方にも」青木代表

「飲むことで幸せを感じられるような日本酒を提供していきたい」と話すのは葵酒造(新潟県長岡市)の青木里沙代表取締役。昨年冬、JR長岡駅からほど近い場所に位置する創業160年超の旧高橋酒造から事業を引き継ぎいだ。

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点