ニップン出資の米・ユタ製粉はこのほど、ユタ州に建設した製粉工場の稼働を開始した。
同工場は1日当たり約340tの小麦粉生産が可能。先進的な製粉技術を導入しているのに加え、環境配慮型の最新鋭設備を特徴としている。ニップンでは23年の設立時から、事業・戦略パートナーとして同工場の運営に参画している。
9月18日には約100人の来賓を招き、現地で記念式典を開催した。
式典でニップンの前鶴俊哉社長は「今後、ユタ製粉が持つ米国製粉事業のノウハウに当社の知見を加えることで、米国市場においての販路拡大や、より優位性のある商品の供給が可能になる。また、日本から進出するお客様をサポートできることは当社にとって大きな喜びだ。ユタ製粉は、当社が小麦の主要原産国である米国で製粉事業に参入するための重要なマイルストーンであり、工場の本格稼働によりニップンカリフォルニアとパスタ・モンタナの2拠点とのシナジーを発揮することで、米国を中心とした海外事業のさらなる飛躍につながると考える」と北米事業の将来性に期待を込めた。