業務用卸の久世は、斎藤商業(千葉県鴨川市)の業務用食品卸売事業を譲り受け、10月から新会社での事業を開始する。
10月1日付で、子会社の久世地域カンパニーが斎藤商業から業務用食品の卸売事業を譲り受け、久世地域カンパニーの株式10%を斎藤商業に譲渡する。久世地域カンパニーは同日付で、商号を「斎藤商業株式会社」に変更。代表取締役は久世地域カンパニーの吉田弘之氏(久世専務取締役)が就く。譲受価格、売上高ともに非開示。
斎藤商業は千葉県房総地域で50年以上にわたって業務用食品・洗剤等の卸売事業を展開してきた。今回のスキームは、斎藤商業の社名を残したうえで、久世が業務用食品・洗剤の卸売事業を引き継ぐ。
なお、事業譲渡後の斎藤商業はSAITOコーポーレーションに商号を変更、事業内容を不動産・外食・発電事業に集中する。
◇ ◇
久世の久世信也社長は9月9日、東京・池袋サンシャインシティで開催した展示会で会見し、斎藤商業の事業譲受について次のように語った。
関東の基盤強化
房総エリアは首都圏でも自然豊かで、都市部と周辺地域の相互の関係性や一次産業の活性化、魅力ある地域ブランドとしても期待されるエリア。房総地域で長年にわたって業務用食品卸事業を展開してきた斎藤商業さまとご縁をいただき、事業を譲り受けることになった。
当社としては関東地区の事業基盤強化と、房総エリアでの販売・物流ネットワーク拡充につなげる。久世の千葉営業所、千葉DCとも連携し、千葉県の食を通じた地域創生、活性化にも貢献していきたい。