日本向けに冷凍つぶ貝
地元の失業問題と若い労働者の流出を憂慮したカトリックの神父が、1962年に創業した水産加工メーカー。
北西部に位置する工場はIFS(国際食品規格)の最高ランク認定を達成。ラングスティーヌ(手長えび)、つぶ貝、カニ、ベルベットクラブなどを世界に輸出している。またアイルランドの水産企業として初めてオリジン・グリーンに加盟し、ゴールドメンバーとしての地位を維持している。
「アイルランドのシーフード産業ほど厳しく管理されている産業は、世界でも類を見ない」と断言するマーガレット・デイリー副CEO。
同社は、魚資源の持続可能性を最大化するための漁業改善計画に参画。すべての水産物について受け入れ段階から記録をとり、外部の規制当局などがアクセスできるようになっている。また工場の排水についても、浄化を徹底。純粋な水として川に戻すことで、天然のサケが遡上する清浄な水環境を保っている。

日本向けに輸出されるのは冷凍つぶ貝。寿司向けに選別される大きめのむき身のほか、殻付きや小さめの調理用も揃える。
むき身は殻の破片がないかなどを目視で検査。日本からは24tコンテナ単位での注文が多く、輸入後に中国などで二次加工して日本国内で販売するケースもあるという。
「どこよりも日本のお客様と仕事をするのが好き。日本のお客様は注意深いので契約までには時間がかかるが、いったん取引を開始するとお互いの信頼関係が高まり、長期的な関係になる」(デイリー副CEO)。
(おわり)