連日の猛暑で紅茶市場ではアイスティー需要が急増している。日本紅茶協会は3日、4日の両日、ビジネスマンで賑わう有楽町駅前でアイスティーソーダを無償配布。最高気温が30度を超える真夏日が続く中、キッチンカー内でセイロンティーに炭酸を入れたできたてのアイスティーソーダを、2日間で約2000杯を配布。氷が足りなくなるほどの盛況ぶりだった。
昨年に引き続いて行われた無料配布。今年はスリランカティーボードの全面協力により行われ、初日には駐日スリランカ大使館よりピヴィトゥル・ジャナック・クマーラシンハ次期大使とセサット・ターンブガラ首席公使も民族衣装を着て応援に駆け付け、猛暑の中、日本語で「アイスティーソーダ 無料でプレゼント中で~す」と連呼しながら、通りがかりの人にアイスティーソーダを配った。

「紅茶は秋冬のイメージが強いが、茶葉から作ったアイスティーはRTDにも負けない味わい。アイスティーに炭酸を入れたアイスティーソーダは夏物飲料の定番になりつつある。コーヒー価格が高騰している中、カフェチェーンでもアイスティーソーダをメニューを取り入れる店も増えており、マーケットの潮目が変わった」(秋庭浩平専務理事)とし、「熱湯で抽出し、急冷したアイスティーソーダの味わいは格別」(平野孝宣伝委員長)と語っている。
アイスティーの発祥の地はアメリカとされ、1904年6月10日にアメリカで開かれた万博が初めてのアイスティーが飲まれたとされている。この由来を基に日本でも6月10日を「アイスティーの日」として日本記念日協会に申請し、このほど受理された。海外ではカフェでもピッチャーでアイスティーを飲む習慣が定着。来年の6月10日には外食カフェを巻き込んだ大規模なイベントを計画している。
