ファミリーマートは、小児がん患者とその家族を支援するため、今年の夏も「みんなのレモネード」を数量限定で発売した。売上の一部を小児がんに関する啓発やサポート活動を行う「一般社団法人みんなのレモネードの会」に寄付する。
第3弾の今回もパッケージには子どもが描いたイラストを採用。新たに「ファミペイ払い」の一部も寄付できる取り組みを7~9月に実施し、支援の輪をさらに広げる。
発売初日の7月8日に都内店舗で説明会を開催した。
取り組みのキッカケは、小児がんを乗り越えて描かれた榮島四郎さんの絵本「ぼくはレモネード屋さん」に、細見研介社長が深く感銘を受けて雑誌や社内報で広く紹介したことに由来する。同社は世間の方に小児がんについてもっと知ってもらいたいとの想いから、親しみやすく支援につながる商品化を実現した。

今年の商品もみんなのレモネードの会の子どもらとファミマ社員による「ファミレモ部」が開発。味を決める「商品開発チーム」に23家族39名、パッケージデザインを決める「デザインチーム」に26家族42名が参加した。
オンライン会議によるサンプル試飲などを経て、シリーズ最大のレモン果汁17%のレモネードが完成。商品本部東日本地区MD部の石田照雄氏は「濃厚な味わいながらすっきりと飲みやすい。暑い夏にぴったり」とおいしさに太鼓判を押す。
パッケージデザインの候補には45点のイラストがエントリー。ファミマの社員2000名超も投票に参加し、2作品を決定した。地球を中心に描いた作品が選ばれた佐藤優衣さんは「たくさんの方に飲んでいただき、小児がんのことを知っていただければ」との想いを話した。
今回は初の試みとして、TikTokによりパッケージのイラストが3Dで動く様子が見られるARフィルターを用意。
マーケティング本部サステナビリティ推進部の大橋結実子氏は「商品の購入で応援していただくことはもちろん、イラストが動くという仕掛けによって楽しみながら情報を拡散していただけるのでは」と期待を寄せ、「今後も多様性が重視される社会づくりを応援していきたい」などと話した。
