廣田正氏逝去 元・菱食社長 卸の産業化に貢献

三菱食品元特別顧問の廣田正氏が3日午前、老衰のため死去した。92歳。通夜・葬儀は近親者で執り行い、後日「お別れの会」を執り行う。

廣田氏は1955年、三菱食品の前身である北洋商会に入社。89年から18年間にわたり、菱食の社長、会長を務めた。

チェーン業態の発展と消費変化をいち早く捉え、ITと物流投資により、生産者から消費者を起点とした中間流通機能への転換を進めた。

97年には菱食の東証一部上場を果たし、三菱食品の礎を築くとともに、食品卸売業の産業化に貢献した。