コカ・コーラシステムの「ミニッツメイド ゼロシュガー レモネード」が好スタートを切った。
3月24日の発売から6週間の出荷本数は1000万本を記録。発売8週間では、昨年話題となった「Qoo 白ぶどう」の2.5倍を記録した。
好調要因は、商品の健康感と「ミニッツメイド」ブランドのブランド力にあるとみられる。
同商品は、ゼロシュガー、ゼロカロリーでビタミンCやナイアシンなどのマルチビタミン入りの設計。
低果汁飲料として、ゴクゴク飲めてジュースほど重くない味わいに仕立てられている点も好調要因とみられる。
日本コカ・コーラが流入元を調査したところ、フルーツジュースからの流入は6.4%にとどまり、水・茶系飲料・コーヒーなどのカテゴリからの流入が多いことが判明した。
レモンのフレーバーで飲みやすいだけでなく、600mlという大容量によって、日常の水分補給ニーズも獲得したようだ。
販売チャネル別動向では、コンビニの売上が大きく、次いでスーパーとなっている。
大手コンビニ3社に導入されたことで、トライアル獲得につながっている。
同社調査によると、スーパーでの併売アイテムは、カロリーありの他社レモネードと比較してアイスクリームや菓子パンなどが目立ったという。
「健康も気になるけれど、食べたいものを食べたい。だからせめて飲み物はカロリーもシュガーも抑えたいという意識が見られた」(日本コカ・コーラ)という。
主要購買層は、40-50代の男女。コミュニケーションターゲットの20‐30代以外の層を獲得できたことから「『ミニッツメイド』ブランドのおいしさへの信頼感と、ゼロシュガー・ゼロカロリーという身体への負担の軽さが相まって、店頭接触のみの層へダイレクトに価値を伝達できたと考えている」とコメントする。
