丸大食品グループは中期3か年計画にローリング方式を採用し、「為替等、市場変動要因の影響が大きい」(佐藤勇二社長)環境下で毎年見直している。
14日の25年3月期決算発表時に、新たに25年4月~28年3月までの中期計画の数値計画が発表され、3年後の売上高は商品集約の影響で下方修正したが、利益は「構造改革に一定の成果」(佐藤社長)があり引き上げた。今後も中計基本方針の▽ハム・ソーセージ部門は収益改善▽調理加工食品部門は売上拡大▽食肉事業は事業領域拡大――の3つの柱で、3年後の28年3月期は売上高2500億円、経常利益74億円を目指す。
新中期3か年計画最終年度の28年3月期の主な事業の売上高数値計画は、加工食品事業は25年3月期実績から3年間で88億円増の1665億円。食肉事業の同62億円増の834億円。
中期計画の主な取り組みは、ハム・ソーは主力商品の売上拡大と収益改善、物価高や原料高騰に対応した商品の開発。調理加工品はレトルトラインの生産能力増強、業務用市場での売上拡大。食肉事業は1次加工を自社で行うなど「他社と違うやり方で食肉のボリュームを上げて収益力を高めていく」(同)。
中計はローリング方式を採用して毎年目標数値が多少変わるが、現時点で不変の目指す姿として、2030年に売上高3000億円、営業利益100億円を目指している。

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