納豆連 通常総会を開催 新会長に長谷川氏を選出 団結力で業界の声発信を

全国納豆協同組合連合会(納豆連)は5月9日、第71回通常総会を上野精養軒(東京都台東区)で開催。前年度事業報告・決算、今年度事業計画・予算が承認されたほか、任期満了に伴う役員改選が行われた。

野呂剛弘会長(鎌倉山納豆野呂食品代表)は開会あいさつで、「全国の中小企業から大手企業まで所属し、精力的に活動する納豆連は、異業種の組合からも大きな注目を浴びている。納豆という美味しくて体に良い最高のスーパーフードを、日本をはじめ世界に広めていく使命を担う団体として、力を合わせ未来志向でさらなる成長を遂げていこう」と呼びかけた。 また、同総会をもって野呂会長が12年間務めた会長職を退任し、長谷川健太郎氏(日東食品代表)が新会長に選出された。

長谷川新会長は就任あいさつで、「企業単体では解決が難しい課題に対し、業界全体の声を発信し行動することこそが組合の存在意義であり、団結力のある組織であることは大きな価値を持つ。会長として広く会員の意見を聞き、能力の範囲で尽力したい」と抱負を述べた。

流通部会の事業報告の中で、政府が適正価格に関する協議会を立ち上げ、価格転嫁についての法整備も視野に入れて取り組んでいることに触れ、納豆業界も流通部会で意見交換を実施。農水省からも法制化の背景や目的、具体的運用について説明を受けた旨の説明があった。

長谷川新会長も価格問題について触れ「原料や資材、光熱費が高騰する中で、値上げができる環境をつくることが協会としての役目だ」と語った。

総会後の懇親会では、終始和やかな雰囲気の中、参加者同士の交流を深め、大いに盛り上がりを見せた。

株式会社アピ 植物性素材