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ビール市場は“ラガーが9割” 挑戦状叩きつける「有頂天エイリアンズ」 ヤッホーとセブンが共同開発

日本で一般的なラガービールとは“真逆の味わい”。挑戦的なうたい文句をひっさげて登場したのは、ヤッホーブルーイングがセブン-イレブン・ジャパンと初めて共同開発したビール、その名も「有頂天エイリアンズ」。未知の味と、売場で遭遇できる。

「クラフトビール市場を広げる次の一手。半年に1回くらいしかクラフトを飲まない人が約1千万人いて、この人たちにもうちょっと飲んでいただければすごいことになる」。5月21日の発表会で、ヤッホーブルーイングの井手直行社長が意気込んだ。

売場で選ぶ楽しさを広げるため、既存の製品とは異なる味わいを目指した。両社の担当者が存分に議論を重ねながら、2年の歳月をかけて開発した自信作だ。

一般的に飲まれる「透明ですっきり・苦みが強め・穏やかな香り」のラガービールとは真逆の、「濁ってまろやか・苦み控えめ・トロピカルな香り」といった特徴を持つ、近年注目の「ヘイジーIPA」と呼ばれるスタイルに仕上げた。

「自由時間をぶち上げる」

ヤッホーの現行製品では最多量のホップを使用し、トロピカルな香りに。過去最多量のオーツ麦も使うことで、シルキーな口当たりを実現した。「自由時間をぶち上げる」をコンセプトに、遊び心あるパッケージやネーミングで“一人時間”の気分を盛り上げる。

昨年12月に長野・山梨県など一部地域でテスト販売したところ、当初2か月の販売を想定していた在庫が1か月で早々に完売。普段ビールを買わない顧客の購入比率が他ビールの約2.3倍と、新規ユーザーの高支持も確認できた。

「世界には150種以上のビアスタイルがあるが、日本のビールは95%がラガー」と語るのは、セブン-イレブン商品本部の上條智氏。

「ラガー以外の多様性あるビールを楽しんでいる国ほど、1人あたりのビール消費量が多い。さまざまなビアスタイルを楽しめるようにすることで、まだまだビールは成長できる」とみる。

セブンの店舗では、定番系のビールはおつまみとともに購入されることが多い一方、クラフトビールは食事に合わせる酒としておにぎりや惣菜などと一緒に買われる傾向が強いといい、客単価向上のカギを握る商材でもある。

「ヤッホーの何がすごいかといえば、ものづくりへの情熱。細部へのこだわり、自由で革新的な発想力にわれわれの店舗網を掛け合わせ、お客様を笑顔にすることでビールのマーケットを拡大したい」と話す上條氏。

井手社長も「膨大な顧客データを持つセブン-イレブンには小売最大手としての知見が山ほどあり、多くのアドバイスをいただいた。その力がなければここまでの完成度にはならなかった」と語った。

「有頂天エイリアンズ」は350㎖、税別318円。度数6.0%。21日から首都圏と長野・山梨県のセブン-イレブンで先行発売したのに続き、6月11日からは全国の店舗で順次発売する。

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