10 C
Tokyo
13.1 C
Osaka
2026 / 02 / 15 日曜日
ログイン
English
加工食品菓子亀田製菓、「亀田の柿の種」など重点6ブランドを強化 共通課題は「若返り」 40代夫婦のファミリー世帯に照準

亀田製菓、「亀田の柿の種」など重点6ブランドを強化 共通課題は「若返り」 40代夫婦のファミリー世帯に照準

 亀田製菓は今期(3月期)、前期に引き続き「亀田の柿の種」「ハッピーターン」「亀田のつまみ種」「無限シリーズ」「技のこだ割り」「こつぶっこ」の重点6ブランドに集中して強化していく。

 国内米菓事業全体のマーケティング方針について、4月23日、取材に応じた尾関太一郎国内米菓マーケティング部部長は「国内米菓全体に対する生活者のパーセプション(知覚・認識)を変えていきたい。米菓はどうしても60代以上の世代に支えられている商品が多く、少し若い世代に向けて同社の独自価値を上手く伝えて少しでも若返りを図っていきたい」と語る。

 若返りに向けて、ターゲットは小学生から中学生の子どもを持つ40代夫婦のファミリー世帯に照準を合わせる。

「こつぶっこ」(右)「こつぶっこ ハニーバター風味」
「こつぶっこ」(右)「こつぶっこ ハニーバター風味」

 重点6ブランドの中で、絶好調に推移し親子や三世代をつなぐ可能性を大きく見込むのは「こつぶっこ」。インテージSRI+によると「こつぶっこ」の2024年1-12月販売金額は前年比50%増を記録した。

 「もともとお子様への“配り菓子”のニーズに支えられていることから、大人にも食べていただくという発想があまりなかったが、実は大人も多く喫食されていることが判明した。親子、さらには三世代をつなぐようなブランドにしていきたい」と意欲をのぞかせる。

 この考えのもと「こつぶっこ ハニーバター風味」を3月24日から9月末までの期間限定で発売している。

 同商品について「大人向けを非常に意識して、製法も少しこだわり、通常の『こつぶっこ』とは異なり、蜜で味付けをした後にざらめ掛けをするシュガーコーティング製法で甘さを引き立てた」と胸を張る。

「亀田の柿の種 ドライ納豆入り」(25g)
「亀田の柿の種 ドライ納豆入り」(25g)

 「亀田の柿の種」では、他の重点ブランド共通の課題となる若返りに注力。「お父さんのビールのおつまみというイメージが強すぎるため、このイメージを何とか変えるべく、ここ2,3年取り組んでいる」と説明する。

 間口(喫食者層)拡大の一環として、フリーズドライ納豆入りの「亀田の柿の種 ドライ納豆入り」(25g)を4月22日から全国のセブン‐イレブンで発売している。

 おつまみ需要とおやつ需要のうち、おやつ需要の開拓に注力するのは「亀田のつまみ種」。今期、定番2品に加えて、初めて春夏秋冬オールシーズンで季節限定商品を展開していく。「ブランドとしては、依然、おつまみのイメージが強いため、『午後のつまみ種』と季節の商品で、おやつの喫食シーンを含めて食シーンを広げていき、ワクワク感を醸成するようなブランドに育成していきたい」と力を込める。

 一方、「技のこだ割り」では、引き続きアルコールの飲用シーンに寄り添うべく、おつまみ需要の獲得に注力している。

「ハッピーターン」(右)「ハッピーターン スパイス」
「ハッピーターン」(右)「ハッピーターン スパイス」

 「ハッピーターン」は、“幸福の日”である5月29日を“HAPPY TURN’s Day”と制定して話題発信する。4月7日には「ハッピーターンミニ スパイス4連」を新発売した。

 「『ハッピーターン スパイス』は誕生から間もないことから配荷を広げるような活動を進めている。少しでもお客様との接点を演出するため4連など商品を拡充していく」と述べる。

 今期、新展開を検討するのは「無限シリーズ」。前期は、30・40代をターゲットに、人気コンテンツとコラボレーションしたことが成功したが「定番商品として市場に定着させるため、改善策をいろいろと練っているところ」という。

 なお、米菓市場については「価格改定効果で販売金額は増えたが、販売個数は頭打ち、あるいはやや下降傾向にある。販売個数を回復させることは米菓ファンの拡大にもつながるため、販売個数も意識しながら展開していきたい」との考えを示す。

関連記事

インタビュー特集

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。