フードパントリー

地域の福祉団体が主催するフードパントリーの模様を見てきた。ひとり親家庭を対象にした、メールによる事前申込制で、当日の予約枠80世帯分は早々に満杯になったという。配られた食料品は即席麺や菓子、レトルトなどの詰め合わせ。今回は米や野菜もあった。

▼代表の方によると、開催告知はゲリラ的に行う。定時配信にすると、仕事の都合でチェックできない親御さんもおり、不公平感が募るから。「なるべく多くの人に、偏りなくお渡しできる機会を持ちたい」とするが、肝心の支援物資の集まりは振るわない。

▼無理もない。近年急激に進んだ物価高により人々は自身の生活を守るのが最優先。他人を助ける余裕は残っていない。家庭で食べきれない食品を寄付するフードパントリー。近年は大手コンビニでも推進しているが、店頭BOXに寄せられる商品点数もグッと減った印象。

▼寄付の条件として、「賞味期限が〇か月以上あること」と記されている場合が多い。食の安全性と合わせ、支援を受ける人に引け目を感じさせないためだという。ここに難しさがある。

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