11.4 C
Tokyo
17.9 C
Osaka
2025 / 12 / 20 土曜日
ログイン
English
飲料系飲料サントリー「GREEN DA・KA・RA」でノンカフェイン茶飲料市場に照準 麦茶・ルイボスティー・コーン茶で開拓 環境配慮も強化

サントリー「GREEN DA・KA・RA」でノンカフェイン茶飲料市場に照準 麦茶・ルイボスティー・コーン茶で開拓 環境配慮も強化

 サントリー食品インターナショナルは「GREEN DA・KA・RA」ブランドでノンカフェイン茶系飲料市場に照準を合わせて茶系飲料のラインアップを強化した。

 “ノンカフェイン茶系飲料の選択肢が少ない”といった生活者の声を受けた動き。

 4月8日、「やさしい麦茶」と「やさしいルイボス」をリニューアル発売するとともに「やさしいコーン茶」を新発売した。

 「やさしい麦茶」(680ml・600ml)「やさしいルイボス」(600ml)「やさしいコーン茶」(600ml)には全数量に100%リサイクルペットボトルを使用して環境配慮も強化。

 ラベル裏面に“100%リサイクルペット使用”と記載するなどして環境にもやさしい商品であることをアピールしている。

“100%リサイクルペット使用”と記載しているラベル裏面
“100%リサイクルペット使用”と記載しているラベル裏面

 「やさしい麦茶」は、発芽大麦の配合量を約30%増量して「従来からご支持いただいているすっきりやさしい味わいはそのままに、より麦の甘香ばしさを感じられる中味に仕上げた」(サントリー食品インターナショナル)。

 発芽大麦は、大麦を発芽させた麦茶専用の原料で、サントリーの製麦会社であるサントリーモルティングで開発している。

 ラベルには“発芽大麦の力!”の文字とともに、爽やかな清涼感のある青空を背景に麦を伸びやかに描いた。680mlと600mlサイズには、新たに黄色の枠を設けて容量が多めであることを目立たせた。

 「やさしいルイボス」は、ルイボスティーの“癖がありそう”といったイメージを払拭して止渇ニーズを取り込み急成長。今年は、昨年同様にルイボスとグリーンルイボスのブレンドをブラッシュアップして清涼感に磨きをかけた。

 中味の刷新に伴いラベルも“香り爽やか!”の文言をあしらったほか、白地に薄い水色の柄を新たにデザインして清涼感のイメージを強めた。

「やさしいコーン茶」
「やさしいコーン茶」

 新商品の「やさしいコーン茶」は、北海道産とうもろこしを100%使用して焙煎方法の異なる2種のコーンをブレンドすることで、素材の持つ自然な甘みや香ばしさを引き出している。「最後まで心地よくすっきり飲める味わいに仕上げた」と胸を張る。

 パッケージは一目でコーン茶と視認されるよう鮮やかな黄色を基調としたキャップとラベルを採用しコーンのイラストを添えている。

 コーン茶は新興カテゴリのため、味わいが想起しにくい人に向けた対応として、グラスシズルを大きく配し“甘みすっきり”の文言を入れた。

 コミュニケーションは、草彅剛さん扮する「やさしいマン」を継続起用し、「やさしいコーン茶」と「やさしいルイボス」を同時に訴求するWEBCM「やさしい~な顔」篇や各種SNSでの施策を予定している。

 今年、ノンカフェイン茶飲料の打ち出しと並ぶブランドの施策の柱として、熱中症対策の啓発にも取り組む。

草彅剛さん扮する「やさしいマン」を継続起用したWEBCM「やさしい~な顔」篇
草彅剛さん扮する「やさしいマン」を継続起用したWEBCM「やさしい~な顔」篇

 熱中症対策設計の「GREEN DA・KA・RA」本体は、止渇ニーズへの対応を強化すべく、中味に磨きをかけ4月8日にリニューアル発売した。

 売場展開では、昨年に引き続き、熱中症リスクの早期化に合わせて、熱中症対策と水分補給を啓発する店頭活動を例年より2ヵ月前倒して5月から展開する。

 昨年は、スーパー・量販店3000店で売場づくりを実施。今年も昨年と同規模での展開を目指して提案を行っている。

 親子に寄り添うブランドとして、子どもの身長の高さで計測した気温が大人と比較して7℃程度高くなる「こども気温」も引き続き啓発していく。

 「GREEN DA・KA・RA」ブランドの2024年販売実績は前年比5%減の4770万ケース。24年10月に実施した価格改定の影響で大容量が足を引っ張ったものの、主力のパーソナルサイズは堅調に推移した。
 中でも最も高い伸びをみせたのは「やさしいルイボス」で24年は前年の1.7倍の伸びをみせた。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。