15.1 C
Tokyo
11.9 C
Osaka
2025 / 11 / 03 月曜日
English
飲料系飲料サントリー「GREEN DA・KA・RA」でノンカフェイン茶飲料市場に照準 麦茶・ルイボスティー・コーン茶で開拓 環境配慮も強化
〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

サントリー「GREEN DA・KA・RA」でノンカフェイン茶飲料市場に照準 麦茶・ルイボスティー・コーン茶で開拓 環境配慮も強化

 サントリー食品インターナショナルは「GREEN DA・KA・RA」ブランドでノンカフェイン茶系飲料市場に照準を合わせて茶系飲料のラインアップを強化した。

 “ノンカフェイン茶系飲料の選択肢が少ない”といった生活者の声を受けた動き。

 4月8日、「やさしい麦茶」と「やさしいルイボス」をリニューアル発売するとともに「やさしいコーン茶」を新発売した。

 「やさしい麦茶」(680ml・600ml)「やさしいルイボス」(600ml)「やさしいコーン茶」(600ml)には全数量に100%リサイクルペットボトルを使用して環境配慮も強化。

 ラベル裏面に“100%リサイクルペット使用”と記載するなどして環境にもやさしい商品であることをアピールしている。

“100%リサイクルペット使用”と記載しているラベル裏面
“100%リサイクルペット使用”と記載しているラベル裏面

 「やさしい麦茶」は、発芽大麦の配合量を約30%増量して「従来からご支持いただいているすっきりやさしい味わいはそのままに、より麦の甘香ばしさを感じられる中味に仕上げた」(サントリー食品インターナショナル)。

 発芽大麦は、大麦を発芽させた麦茶専用の原料で、サントリーの製麦会社であるサントリーモルティングで開発している。

 ラベルには“発芽大麦の力!”の文字とともに、爽やかな清涼感のある青空を背景に麦を伸びやかに描いた。680mlと600mlサイズには、新たに黄色の枠を設けて容量が多めであることを目立たせた。

 「やさしいルイボス」は、ルイボスティーの“癖がありそう”といったイメージを払拭して止渇ニーズを取り込み急成長。今年は、昨年同様にルイボスとグリーンルイボスのブレンドをブラッシュアップして清涼感に磨きをかけた。

 中味の刷新に伴いラベルも“香り爽やか!”の文言をあしらったほか、白地に薄い水色の柄を新たにデザインして清涼感のイメージを強めた。

「やさしいコーン茶」
「やさしいコーン茶」

 新商品の「やさしいコーン茶」は、北海道産とうもろこしを100%使用して焙煎方法の異なる2種のコーンをブレンドすることで、素材の持つ自然な甘みや香ばしさを引き出している。「最後まで心地よくすっきり飲める味わいに仕上げた」と胸を張る。

 パッケージは一目でコーン茶と視認されるよう鮮やかな黄色を基調としたキャップとラベルを採用しコーンのイラストを添えている。

 コーン茶は新興カテゴリのため、味わいが想起しにくい人に向けた対応として、グラスシズルを大きく配し“甘みすっきり”の文言を入れた。

 コミュニケーションは、草彅剛さん扮する「やさしいマン」を継続起用し、「やさしいコーン茶」と「やさしいルイボス」を同時に訴求するWEBCM「やさしい~な顔」篇や各種SNSでの施策を予定している。

 今年、ノンカフェイン茶飲料の打ち出しと並ぶブランドの施策の柱として、熱中症対策の啓発にも取り組む。

草彅剛さん扮する「やさしいマン」を継続起用したWEBCM「やさしい~な顔」篇
草彅剛さん扮する「やさしいマン」を継続起用したWEBCM「やさしい~な顔」篇

 熱中症対策設計の「GREEN DA・KA・RA」本体は、止渇ニーズへの対応を強化すべく、中味に磨きをかけ4月8日にリニューアル発売した。

 売場展開では、昨年に引き続き、熱中症リスクの早期化に合わせて、熱中症対策と水分補給を啓発する店頭活動を例年より2ヵ月前倒して5月から展開する。

 昨年は、スーパー・量販店3000店で売場づくりを実施。今年も昨年と同規模での展開を目指して提案を行っている。

 親子に寄り添うブランドとして、子どもの身長の高さで計測した気温が大人と比較して7℃程度高くなる「こども気温」も引き続き啓発していく。

 「GREEN DA・KA・RA」ブランドの2024年販売実績は前年比5%減の4770万ケース。24年10月に実施した価格改定の影響で大容量が足を引っ張ったものの、主力のパーソナルサイズは堅調に推移した。
 中でも最も高い伸びをみせたのは「やさしいルイボス」で24年は前年の1.7倍の伸びをみせた。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点