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セブン-イレブン 基幹商品「竹」を磨き込み 定番品の価値再発見で客数増狙う

セブン-イレブン・ジャパンは25年度(2月期)、「松竹梅」マーケティングの「竹」にあたる定番商品の磨き込みとコミュニケーションに最注力する。

3月26日の戦略説明会で羽石奈緒執行役員商品本部長は「本来の強みである基礎品質の磨き込みにしっかりと軸足を置き、プロモーションも絡めながらお客様に価値提供していく」と意欲を述べた。

改めて定番の「竹」に注力する理由については「基本商品の良さについてわれわれだけで納得していたところがあった。長年継続してきたこだわりポイントを改めて伝えるとともに、これから新しく発売する『竹』商品は何が変わったのか、SNSを含め様々な媒体を通じて積極的に伝えていく」と説明した。

同社は24年下期から「セブンは価格が高い」という印象を払拭し客数増につなげるべく、手ごろな価格の「梅」を訴求する「うれしい値!」を展開し、TVCMや品揃え拡大、店内POPなどで大々的にアピールしてきた。

「値頃感ある商品がしっかりと伝わり、利用経験が増えたことで、来店回数が着実に回復している」ことから、今後は「梅」の展開も継続しつつ、「竹」にあたる定番商品のコミュニケーションを重点的に取り組む考えだ。

定番商品のこだわりを伝える施策として、3月1日から「ななチキ」と「揚げ鶏」を訴求するTVCM「こだわりチキン篇」を放映しているほか、4月21日週から「若鶏のからあげ5個入り(もも・むね)」(税別280円)を新発売する。

おにぎりは、近年腹持ちの良さや健康志向でおこわへのニーズが高まっていることから、定番の「赤飯おこわおむすび」を4月28日週からリニューアル。5月には「京の米老舗 八代目儀兵衛」監修の「こだわりおむすび」を刷新し、米の価格高騰のなかでも高品質の米を安定的に調達し、徹底した管理でおいしさを実現している独自価値を、著名人を起用したTVCMでも伝える。

発売6年目を迎えた小容量の惣菜「カップデリ」は、同社のおでんの知見を生かした練り物とフレッシュな野菜などを組み合わせた新シリーズ「カップネリ」を6月から展開する。

調理麺は、オリジナルFF工場で製麺から作る強みを生かし、専門店品質を一層追求。4月14日週に発売の「冷しブタまぜ麺」(税別630円)は、人気ラーメン店の麺の食感を冷たいメニューで再現した。「飯田商店監修スパイスシンフォニー担々麺」(税別598円)とともに、冷やし中華を超える新たな調理麺の柱に育成する。

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