首都圏業務用食品卸協同組合は9日、東京・明治神宮フォレストで新年賀詞交歓会を開催した。会員卸のトップや賛助メーカーら約150人が参加した。
白石俊彦理事長は「今年も国内外で様々な変化が予想される。業務用市場は、物流2024年問題や深刻化する人手不足への対応が大きな課題となっている。大手企業の賃上げが広がるなか、中小企業もベースアップをしていかなければ人材が集まらない。業務用卸にとっては、補助金終了によるガソリン価格の上昇も懸念される」と指摘した。
そのうえで、「(首都圏の多くの業務用卸が加盟する)組合として、これから何をすべきか。情報を共有しながら、より良い方向に進んでいきたい。今年も6000品目を超える食品で値上げが予定されているが、卸売業として価格転嫁を進め、安定的な利益を確保していく必要がある。蛇が脱皮をして成長していくように、会員各社と協力し、さらなる成長を目指していく」と意気込みを語った。
続いて来賓の東京都中小企業団体中央会の武田憲明総務課長が祝辞を述べた後、賛助メーカーを代表して日清オイリオグループの野中公陽執行役員が乾杯の発声を務め、新年の交流を深めた。