フルタ製菓は、「生クリームチョコ」に次ぐチョコ大袋の柱商品「柿の種チョコ」を刷新して24年10月7日から発売している。
リニューアルポイントについて、取材に応じた乾重一営業本部顧問は「以前に比べて柿の種を増量し、よりザクザクとした食感を楽しめるようにした」と説明する。
「柿の種チョコ」はミルクチョコレートの中に柿の種がギッシリ練り込んだもの。11年の発売開始以来、着実に売上を伸ばしている。
4年前にはTV番組の企画で一流パティシエが選ぶファミリーパック菓子のランキングで1位に選ばれると人気沸騰し、現在も成長している。
人気の理由は甘さ一辺倒ではない味わいにある。柿の種のピリッとした辛さがアクセントになっている。
「大人の男性からも好まれ“甘じょっぱくてお酒のアテになる”とのお声や、1つ食べるともう1つ食べたくなる連食性もあるため“やみつきになりやすい”とのお声が寄せられている」という。
高いポテンシャルが見込めることから、さらなる規模拡大を目指し、約1年かけて美原工場(大阪市堺市)の既存製造ラインを刷新して23年12月に増産体制を構築した。
カカオ豆の高騰などコストアップを受けて、今回のリニューアルに伴いサイズを129gから124gに変更した。
これに先立ち7月には「柿の種チョコ」を含めた全品を対象に価格改定を実施。建値を1割引き上げた。