近鉄百貨店は10~14の5日間、あべのハルカス近鉄本店(大阪市阿倍野区)で、新潟の日本酒を集めた「にいがた酒の陣OSAKA」を開催した。
新潟県内には全国最多の89の酒蔵があり、今回はこのうち35の蔵元が参集。新潟県日本酒振興室の吉村祐一室長=写真右=は「新潟は淡麗辛口のイメージが強いが、上越・中越・下越・佐渡の4つのエリアに、個性あるお酒が満遍なく揃っている」と説明。
新潟市の越後酒造所は「越後の甘口純米酒」をアピールした。東秀男社長は「最近は初心者の方だけでなく、飲み慣れた人でも甘口を好む傾向にある」と話しており、この商品も前年比120%と伸びている。
開催前日に会場を訪れた俳優の山口智子さんが試飲し、「甘口の概念が変わった」と感想を述べたという。出展社からは関西でのイベント開催について、インバウンド需要に期待する声も聞かれた。
前日に開かれたメディア向けのトークショーでは、ゲストの山口さんが「蔵元の人と話をして、モノづくりに対する熱い思いとエネルギーを感じた。世界に向けて、もっと発信してもらいたい」と語った。
このイベントはあべのハルカス開業10周年を記念したもの。近鉄百貨店の北村浩常務=写真左=は「造り手の方々とのコミュニケーションを楽しみながら、多くの人に新潟のお酒や産品を味わってもらいたい」と話していた。
会場には30種以上の中から好みの日本酒3種とつまみが味わえるバー「スナック ニイガタ」も設けられ、連日多くの人で賑わった。