ニチレイフレッシュは、このほど「こだわりセミナー2024」を都内のホテルで開催し、「『リジェネラティブ』~再生から育む未来価値~」をテーマに「亜麻仁の恵み」「生命の森プロジェクト」「ニチレイフレッシュファーム」などの取り組みを紹介、出席した取引先・仕入先など約380人が理解を深めた。
05年にスタートして18回目(20~21年中止)を数える。プレゼンテーションの冒頭、田邉弥社長は「今年のテーマは『リジェネラティブ』。近年浸透しつつあるキーワードだが、水産・畜産資源にかかわる企業として、SDGsやサステナビリティの取り組み強化はもちろんのこと、さらに一歩踏み込んで地球環境の再生・再興につながるような商品の生産・調達・提供の活動を推進していく」などと方針を説明した。
主な事例では、循環型畜産業として廃用牛(『亜麻仁の恵み母牛』)の肉質・脂質改善による再販売、「亜麻仁の恵み」飼料で牛の消化管で発生するメタンガスの抑制、ニチレイフレッシュファーム(岩手県)における契約農家および飼料米田んぼ面積の大幅拡大とその活用、海外ではインドネシアのエビ生産者MMA社と始めた「生命の森プロジェクト」(マングローブ植樹など)が4か国16パートナーに広がっていることなどを紹介した。
試食メニューはテーマに沿ったこだわり素材をふんだんに使用。亜麻仁の恵み鶏の昆布締め、ASC認証「ぷるるん生えび」のタルタルクレソンソースに「みらいくら」添え、亜麻仁の恵み母牛(和牛)のシャリアピンステーキなどを提供した。
次いで講演会を開き、日本リカバリー協会の片野秀樹代表理事が登壇。「リジェネラティブのための“攻めの休養”」と題し、オンとオフのバランスや、積極的に休養を取ったり活力を養ったりすることの重要性を話した。