調理食品青年交流会は11日、神戸ポートピアホテルで神戸大会を開催。33回目を迎える今回は、全国から若手経営者ら約60人が集まった。
神戸で大会が開かれるのは1997年、2011年に続き3回目。当初、1回目は95年に開催される予定だったが、阪神大震災の影響で延期となった。あいさつに立った実行委員長の柳本健一氏(マルヤナギ小倉屋常務)は「震災で大きな被害を受けたが、交流会で仲良くしていただいていた業界の皆さんのおかげで、今のわれわれがあることを教わってきた」と強調。
「厳しい環境の中、同じ課題を持つ者同士が集まり、その中で知識や経験を共有することで新たな突破口が見つかると期待している。今は私たち自身が経営者となり、業界を牽引すべき役割を持っているのを実感する。業界にとっても、プラスになる時間としたい」と述べた。
また、来賓の全国調理食品工業協同組合・岩田功理事長(岩田食品社長)が「当初はこの会が、これほど長く続くとは想像していなかった。若い人が交流するだけでなく、それをいかにビジネスにつなげるか考える会にしたのが33年も続いた要因ではないか。これからも新しいビジネスモデルを作っていってもらいたい」と呼びかけた。
勉強会では神戸物産の沼田博和社長が講演。同社の成長の歴史や商品戦略などについて語った。