3.1 C
Tokyo
2.8 C
Osaka
2025 / 12 / 26 金曜日
ログイン
English
飲料系飲料日常的なレモン摂取が血圧の上昇を抑制 ポッカサッポロ、県立広島大学、広島県大崎上島町の5年間の共同研究の結果で判明

日常的なレモン摂取が血圧の上昇を抑制 ポッカサッポロ、県立広島大学、広島県大崎上島町の5年間の共同研究の結果で判明

 日常的なレモンの摂取が、血圧の上昇を抑制する―――。

 ポッカサッポロフード&ビバレッジが、県立広島大学、広島県大崎上島町と共同で5年にわたる研究を行った結果、冒頭の事実が判明した。

 研究は2018年5月から23年5月までの5年間、大崎上島町の成人男女541人を対象に行われた。

 対象者をレモン介入群とレモン非介入群に分け、レモン介入群は日常的な食生活に加えて1日に1個分のレモン果汁(約30ml)を摂取し、レモン非介入群は日常的な食生活を継続した。年に1回、両群の対象者に対して身体検査等を行った。

 検査では、心臓が収縮して血液を送りだすときに血管壁にかかる収縮期血圧と、血液を送り出した後に再び血液を送ろうと心臓が拡張したときに血管壁にかかる拡張期血圧を測定した。
 その結果、レモン介入群は、非介入群と比べ、収縮期血圧・拡張期血圧ともに、血圧が高くなることを抑制する効果が認められた。

 これまでも、レモン果汁はクエン酸の血管弛緩作用によって、血圧を低下させるとの報告はなされていた。

 今回、5年にわたる長期的な介入研究は初となり、レモン果汁は長期的な摂取においても健康増進に寄与することが確認された。

左から、ポッカサッポロフード&ビバレッジの原料ビジネス推進部の土屋淳一部長、広島県大崎上島町の谷川正芳町長、県立広島大学の飯田忠行教授、ポッカサッポロフード&ビバレッジの研究開発本部基盤技術研究所基礎研究グループの平光正典氏
左から、ポッカサッポロフード&ビバレッジの原料ビジネス推進部の土屋淳一部長、広島県大崎上島町の谷川正芳町長、県立広島大学の飯田忠行教授、ポッカサッポロフード&ビバレッジの研究開発本部基盤技術研究所基礎研究グループの平光正典氏

 中性脂肪値と肝機能指標(AST、ALT、γ―GTP)についても、レモン介入群は非介入群に対し、有意ではないものの低い値を示した。そのため、両指標の悪化抑制につながる可能性が確認された。

 今回の研究結果を受け、ポッカサッポロフード&ビバレッジは「これまでの食品等の介入研究では、半年や1年以内の研究が多い中、本研究では大崎上島町の541名の方々のご協力により、5年間にわたりレモン摂取による健康状態への効果を確認する長期観察介入研究を実現することができた。日常的にレモン果汁を摂取していただくことで、血圧上昇の抑制が確認され、健康な状態の維持につながる可能性がある」と期待を寄せる。

関連記事

インタビュー特集

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。

日清オイリオ久野社長 価格改定の早期完遂目指す 家庭用、中長期視点で強化

日清オイリオグループの久野貴久社長は、喫緊の課題として価格改定の早期完遂と、ホームユース(家庭用油)の販売強化に取り組む方針を示した。