「さらにおいしい麺文化を発信」 全国製麺協同組合連合会・鳥居会長

全国製麺協同組合連合会(全麺連)は、第62回通常総会を都内のホテルで開き、前年度の事業報告・決算、令和6年度の事業計画・収支予算を承認した。

今年度は、製麺従事者の技能向上を目的とした「製麺通信講座」および国内産小麦を使用した麺の品評会などの事業を行う。

総会は全国生めん類公正取引協議会、全国めん類衛生技術センターとの共催となった。終了後に懇親会が開かれ、製麺・製粉の業界関係者をはじめ、林芳正内閣官房長官ら多数の国会議員も出席した。

冒頭、鳥居憲夫会長は「コスト高が続く厳しい環境下、会員各社は着実に価格転嫁に取り組んでいる。ただし、生活者のデフレマインドは根強く、飲食店における麺類の価格はなかなか上がってこない。ラーメンであれば1千円の壁を越えられるか否か、これから1~2年が重要ではないか」とした上で、「全麺連としては製麺通信講座などを通じ、さらにおいしいうどん、そば、ラーメンを届けられるようにしたい。世界に日本の麺文化を発信していければ」とあいさつ。次いで、製粉協会の宮原朋宏会長(日東富士製粉社長)が乾杯の音頭をとった。