9.9 C
Tokyo
10.4 C
Osaka
2026 / 02 / 14 土曜日
ログイン
English
トップニュース氷糖商戦2024 暖冬と雹が青梅を直撃 20年以来の不作に

氷糖商戦2024 暖冬と雹が青梅を直撃 20年以来の不作に

青梅が5月終盤から市場に出回り始め、2024年氷糖商戦後半戦が本格化している。しかし、今年の青梅は暖冬や雹被害の影響で令和2(2020)年以来の大不作に。市場への流通量が激減し価格高騰にも見舞われている。青梅の出荷は梅の日(6月6日)のある6月第一週には早くもピークアウトし、シーズン終了は例年より早まる見通し。氷糖商戦は“超短期決戦”の様相を呈しており、過去3年間青梅の豊作に恵まれた氷糖業界は危機感を強めている。

5月末から6月頭にかけ都内スーパーでも青梅が店頭に並び始めたが、例年に比べ物量が少なく小粒なものが多い。500gパックで価格700~800円(和歌山産南高梅)と、梅酒漬けに使用する1㎏ベースでは決して手ごろとは言えない価格設定だ。「(青梅は)来週以降は入荷しません」といった店頭POPもあり、氷糖の催事売場含め今一つ盛り上がりに欠ける展開との印象は拭えない。

全国の梅出荷の約7割を占める和歌山産は、南高で前年比63%.平年比62%、古城で前年比63%.平年比49%と大幅な不作となる見通し。暖冬による着果率の低下とともに、3月20日に発生した雹被害により等級が著しく低下している。全国2位の群馬産も暖冬により平年を下回るほか、北部九州でも前年比30~50%の生産にとどまる予想。全国の梅出荷は令和2年以来の大不作となる見通しだ。

氷糖商戦の成否は、その年の青梅の作柄に大きく左右される。過去3年間、全国の梅出荷は9万5千~1万t超えの豊作に恵まれてきたが、過去に例を見ない青梅流通量の激減に「今年は6月第二週まで青梅がもつかどうか期待できない」「(量販店の)売場撤収が早まるのではないか」など、氷糖メーカー各社は危機感を強めている。

昨年度の氷糖出荷は1万4千223t(前年比3.6%減)。コロナ終息による巣ごもり需要の反動減で2年連続のマイナスとなった。

青梅大不作の逆風下で、2024年氷糖商戦は1万4千tラインの死守に向けた攻防が予想される。

全国の梅の収穫量・一般氷糖の出荷量
全国の梅の収穫量・一般氷糖の出荷量

関連記事

インタビュー特集

学生が育てるアーモンドの木 明日の社会へ価値循環 デルタインターナショナル×キャンポスブラザーズ

アーモンドの世界的産地である米カリフォルニア州でも、トップクラスの供給量を誇るキャンポスブラザーズ社。日本の販売総代理店を務めるデルタインターナショナルでは、学生の手でアーモンドの木を育てて商品化することを目指す玉川大学の...

原点は休憩中に見上げたキウイ 全国で食材発掘、生産者と企業つなぐ サッポロビールの地域創生事業

 明治9年(1876年)、北海道で新たな産業を興すべく設立された「開拓使麦酒醸造所」をルーツとするサッポロビール。創業150周年を迎える今も、その“開拓”の精神は息づく。ビール会社としての枠にとらわれない発想力を武器に、事業領域拡張の最前線で奮闘する人物に迫った。一次産業を担う各地の生産者と企業のバイヤーをつなぎ、農林水産物の需要創出をサポートするサッポロビールの地域創生事業。その原点は、外食企業のコンサルティングを手がける部署で九州の拠点に配属されていた、一人の担当者のひらめきだった。

カキ養殖の展望を聞く〈前編〉 “殻付き”市場拡大 環境変化と効率化に対応 シーパジャパン・吉本剛宏社長

瀬戸内海で養殖カキが甚大な被害を受け、生鮮市場だけでなく加工メーカーや流通にも影響が及んでいる。こうした中、従来の養殖方法とは異なるシングルシード養殖法が注目されている。

繋げる、繋げる、繋げる たこ焼きコミュニケーション足掛かりに TKO・木本武宏さんが次のフェーズへ

STUDIO TAMUROはお笑いコンビ「TKO」木本武宏さんの活動拠点。木下さんの実妹・大岡真裕美さんが代表を務める「オフィスTAMURO」が運営し、トークライブや、YouTube番組作成スタジオとして利用してきた。昨年5月からは新たな活動として、毎月3日だけ営業する「たこ焼き店」がスタートした。

SST=“サミットの仕事が楽しい”へ 新たな競争軸を作る 服部哲也社長

――中期経営計画の進捗はいかがですか。― 服部 「良い×強い=最強」という言葉を掲げた中期経営計画「頂(イタダキ)2025」は、最終年度を1年延長して26年度までとした。