チョーヤ梅酒は5月30日から、和歌山県紀州産南高梅の漬け込み作業を大阪川向工場で開始した。
和歌山県の梅の主要地域では、暖冬や降雹の影響などで例年に比べ大幅な収穫量の減少が見込まれている。このような状況であるが、同社は例年通りの時期に漬け込みを開始。作業は梅の実の肥大状況を見ながら、「梅酒の日」である「入梅の日」(今年は6月10日)前後をピークに1か月ほど続く。
国内の梅の品種は多数あるが、同社では使用する梅の約8割を果肉が厚く酸度が高い紀州産南高梅が占め、古城梅、白加賀梅など数品種の国産梅のみを使用している。
生産者によって手摘みされた梅はJAを通して入荷。工場で洗浄後、最大10万Lの熟成タンクで仕込む。タンクは光や熱、空気など外部からの影響を極力受けないように設計された特注熟成タンクを使用。タンクは伊賀上野工場、紀州工場、大阪川向工場合わせて446基あり、梅の産地や品種、熟度ごとに管理し、おおよそ1年以上じっくり熟成させる。