クロックムッシュがベシャメルソースいらずに簡単にできる 進化する「ネスレ ブライト」の“追いブライト” 「コールマン」と提案

 人気のパン料理の1つクロックムッシュが、キャンプ飯として簡単においしくつくれる―――。

 クリーミングパウダーブランドの「ネスレ ブライト」(ネスレ日本)では現在、特設サイトでアウトドアブランドの「コールマン」(ニューウェルブランズ・ジャパン合同会社)とのコラボ企画として“絶品&簡単キャンプ飯レシピ”8品を提案。冒頭はその代表レシピとなる。

 クロックムッシュは、ベシャメルソース、ハム、チーズを組み合わせたホットサンド。ベシャメルソースをつくるのには、牛乳、バター、薄力粉などを用いるが、牛乳やバターといったチルド食材は、キャンプ場に気軽に持ち込むには不向き。

 特設サイトでは、ベシャメルソースの代替として、ホットサンドクッカーに食パン1枚、その上にハム、スライスチーズをのせ、水によく溶かした「ブライト」をかけるなどの作り方を紹介している。

左からネスレ日本のハンクス香里氏とニューウェルブランズ・ジャパンの根本昌幸氏 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
左からネスレ日本のハンクス香里氏とニューウェルブランズ・ジャパンの根本昌幸氏

 6月15日と16日には、ネスレ日本がニューウェルブランズ・ジャパン主催の「The Coleman Day Camp2024」に協賛し、明治神宮外苑総合球技場(東京都新宿区)で簡単クロックムッシュ作りのワークショップを開催する。

 これに先立ち5月28日、キャンプ練習場campass秋葉原(東京都台東区)でメディア体験&試食会を開催した。

 冒頭挨拶したネスレ日本のハンクス香里飲料事業本部液体飲料ホワイトカップ&ミロビジネス部シニアブランドマネジャーは、キャンプ飯に着目した理由について「クリーミングパウダーという製品特長から、外へ簡易的に持っていくことができ、賞味期限が2年あり安心して使っていただける。牛乳ではできない新しい食べ方も提案できるのではないかと考えた」と説明する。

仕込みの様子。食パンの上にハム、スライスチーズをのせ、水によく溶かした「ブライト」をかける。分量は水が小さじ1、「ブライト」大さじ1 - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
仕込みの様子。食パンの上にハム、スライスチーズをのせ、水によく溶かした「ブライト」をかける。分量は水が小さじ1、「ブライト」大さじ1

 キャンプ飯での提案は、「ブライト」を使った“追いブライト”提案の一環。

 追いブライトは、料理の出来上がりに「ブライト」を加えることで、料理本来の味は変えずにコクとうま味が増しクリーミーに仕上げる提案となる。

 「コールマン」とコラボしたキャンプ飯は2022年からSNSを使って提案。今回は初の試みとしてリアルイベントが開催される。

 追いブライトのコミュニケーションは「コーヒーの味と香りを変えずにコクとうま味を増すことができるのならば料理にも応用できる」との発想から21年に開始。これが販売を押し上げた模様で「ここ数年でシェアは50%に迫る勢いで拡大している」と語る。

 トップブランドの活性化により、長らくダウントレンドにあったクリーミングパウダー市場も息を吹き替えしつつある。「市場は昨年、この約20年間の中で、初めて上昇した」とみている。

焼きの様子。両面を中火で2分ずつ焼く - 食品新聞 WEB版(食品新聞社)
焼きの様子。両面を中火で2分ずつ焼く

 追いブライトをきっかけに、本来の使用用途であるコーヒーや紅茶に加える動きも出てきているという。

 「追いブライトで『ブライト』を知っていただいた方たちの約半数がコーヒーや紅茶にも使って下さっている。基本的には料理でコミュニケーションしているが、いいサイクルが回ってきている」と胸を張る。

 料理には追いブライト、飲用では“すぐラテ”を提案。すぐラテは、温かいコーヒーなどを冷まさず、薄めることなくラテにできるものでコスパ・タイパにも対応している。

 「コールマン」を手掛けるニューウェルブランズ・ジャパンとしては、簡単につくれるキャンプ飯を切り口に新規層を取り込み、キャンプ参加人口の増加とキャンプ用品市場の拡大を狙う。

 ニューウェルブランズ・ジャパンの根本昌幸コールマン事業部マーケティング本部マーケティングディレクターは「料理には興味はあるが、アウトドアには興味がない方にネスレさんを通じてアウトドアのよさを感じてもらいたい」と期待を寄せる。