ダイドードリンコと京都府は5月13日、「地域活性化包括連携協定」を締結した。中島孝徳社長と西脇隆俊知事がイオンモールKYOTOで締結式と会見を行い、取り組み第一弾の飲料とともに赤ちゃん用おむつやおしりふきも購入できる「WEラブ赤ちゃんプロジェクト応援自動販売機」を披露した。売上の一部は京都府の子育て関連事業に寄付される。
同自販機の特徴は「おむつのバラ売り」(中島社長)で、外出先で切れてしまった時に小分けで購入できる。「子育て環境日本一・京都」を掲げる京都府は、同自販機を府内に設置することで、「子育て世代の外出を支援」(西脇知事)するとともに、あらゆる世代に対して社会全体で子育てを応援していく「機運醸成につなげていきたい」(同)考えだ。
京都府が進める同プロジェクトは、赤ちゃんを泣き止ませるのに焦るママの姿をきっかけに始まった取り組みで、周囲が「泣いても気にしませんよ」という受容の気持ちを見える化することで、子育てにあたたかな風土を作っていくもの。
同自販機のデザインは、「泣いてもかましまへん!」と記載しており、商品購入時は、同記載内容や「子育て環境日本一」などの音声が流れる。
同社は自販機で「おいしさと社会的価値を届ける」(中島社長)趣旨で、災害救援や子ども食堂応援自販機など、様々な地域課題解決に向けた自販機を展開しており、今回と同様の「ベビー用紙おむつ自販機」は、道の駅や施設の授乳室などに全国で約500台設置し、子育て世代の外出を応援している。京都府内では、今回のイオンモールや京都駅などで新たに4台増え計15台となる。
子育てのほか、スポーツ振興、環境保全など府民サービス向上につながる四つの分野で連携する。