7.9 C
Tokyo
4.5 C
Osaka
2026 / 01 / 01 木曜日
ログイン
English
流通・飲食物流中四国小売が物流協業 フジ、イズミなど12社

中四国小売が物流協業 フジ、イズミなど12社

中四国の有力スーパーが物流における協業を始める。イズミ、フジ、ハローズの3社を中心とする小売業12社と物流2社が中四国物流研究会を発足。人口減少が加速するエリアにおいて、2024年問題をはじめとする物流課題に連携して取り組む。

物流センターへの納品時間帯を統一し車両台数を減らしたり、幹線物流における相互輸送により運行便数を削減したりといった事例を想定。5月16日に最初の全体会議を開き、今後エリア部会などを定期的に開催し対策を検討する。

小売の賛同企業はイオンリテール(千葉市)、エースワン(高知市)、キョーエイ(徳島市)、サニーマート(高知市)、天満屋ストア(岡山市)、仁科百貨店(倉敷市)、両備ホールディングス(岡山市)ほか社名非公表の2社。物流はイオングローバルSCMとムロオの2社。オブザーバーとして中国経済産業局、四国経済産業局が参加する。

4月25日、広島市で会見を開いたフジの山口普社長は「物流は社会問題であり、個々で対応するには難しく、業界として取り組むことでしか解決できない側面がある。小売各社が協調領域ととらえ、企業の壁を越え改善するために発足した」と説明。

また、イズミの三家本達也副社長は「2024年問題については以前から準備してきたが、これからどんどん厳しくなっていくと認識しており、単独ではどこかで限界が来る」と指摘。「九州でも同様の研究会に参加している。中四国でも同業各社との協業を進めたい」と述べた。

ハローズの佐藤太志副社長は「年々出店エリアが広がっており物流センターから店舗への配送時間と距離が長くなっている。互いの物流環境を理解したうえで、小売業全体の効率化が進むよう取り組みたい」と話した。

また、商流については「今後、検討課題として挙がる可能性はあるが、まずは物流においてより効率的に継続できる状況を作り出す」(山口社長)としている。

関連記事

インタビュー特集

小川珈琲、バリスタ育成とコーヒー産地での活動に先駆的に取り組みブランド力向上 基盤強固に新事業を展開 宇田吉範社長CEOが意欲

9月1日から現職の宇田吉範代表取締役社長/CEOは、バリスタとコーヒー産地での活動に先駆的に取り組み、小川珈琲のブランド力を引き上げた立役者。

米国の認証機関として、米国輸出への総合支援に自信 認証だけでなく、企業の社会的信頼を高める仕組みづくりもサポート ペリージョンソン ホールディング(PJR) 審査登録機関

ペリージョンソン ホールディング(TEL03-5774-9510)は、ISO認証、ビジネスコンサルティング、教育・研修事業を通して顧客のサステナビリティ活動の普及に尽力。

国際的情報豊富な感覚で審査を展開 細分化したフードセクターに精通した審査員多数 SGSジャパン(SGS) 審査登録機関

SGSはスイス・ジュネーブに本拠を置き、試験・検査・認証機関としては世界最大級の規模である。世界115カ国以上に2500以上の事務所と試験所を有し、各産業分野における検査や試験、公的機関により定められた規格の認証などを行っている検査・検証・試験認証のリーディングカンパニーである。

キンレイ「鍋焼うどん」、さらにおいしく進化 自社工場でかつお節を削り出した理由とは 50年のこだわり脈々と

キンレイの冷凍具付き麺「お水がいらない」シリーズが販売好調だ。2010年に立ち上げ、昨24年までに累計2億食以上を販売している。

日本酒「獺祭」輸出4割増 「海外トップブランドが強み」桜井社長

清酒「獺祭」の輸出が世界各国で伸びている。前9月期は総売上高213億円(前年比9%増)のうち、輸出実績(未納税含まず)は79億円、実に4割増だった。