近畿大学とアセロラ事業を手掛けるニチレイフーズは、共同開発した「アセロラブリヒラ」の商業生産を本格化。4月24日から、北関東中心にスーパー133店舗を展開するベイシア全店舗で販売する。
「ブリヒラ」は、近畿大学がブリとヒラマサの交配により開発した独自のハイブリッド種。脂の乗りが良く美味しいブリと、肉質が強く品質保持期間が長いヒラマサの性質を併せ持つ。1970年から半世紀をかけた研究成果で、刺身や寿司ネタとしての採用が進んでいる。
「アセロラブリヒラ」は、近畿大学とニチレイフーズが2018年から共同研究に着手。アセロラの搾りかすに、強い抗酸化機能を有するアントシアニン系ポリフェノールや天然由来ビタミンC、ビタミンEが多量に含まれていることに着目。
アセロラパウダーを含有した配合飼料で「ブリヒラ」を養殖することで、抗酸化機能による品質保持効果を実現。“持続する鮮やかな赤身”“爽やかな味わい”の「アセロラブリヒラ」を本格生産する体制を構築した。
共同開発を担当した近畿大学世界経済研究所・有路昌彦教授は、「ベイシアではすでに、『アセロラ真鯛』『アセロラぶり』を全店で展開していただいている。今後も連携してアセロラ魚をお客さまに提供。食品のロスを減らし、持続可能な養殖業の推進を目指す」とした。
ベイシアは、4月から12月までで8万尾相当を販売する。商品価格は、「サク(100g)税込538円」「スライス(6切)税込430円」「生寿司(6貫)税込646円」。