セブン⁻イレブン「手巻きおにぎり」消費期限延長 管理衛生レベル強化し8時間鮮度延長 今夏・全国導入 機会ロス・食品ロス低減

 セブン-イレブン・ジャパンは今夏をめどに全国でオリジナルフレッシュフードの主力商品である「手巻きおにぎり」定番5品の消費期限を延長して販売していく。

 品揃えの有無により発生する店舗での機会ロスと廃棄ロスの低減を目指した動き。

 製造工程を見直し、供給部・成型部・包装機の管理衛生レベルを強化することで8時間の鮮度延長を行い、消費期限を1日以内から24時間超とした。
 3月5日から首都圏から消費期限を延長した「手巻きおにぎり」を順次導入している。夏までには全国で消費期限を延長する。

 3月27日の戦略発表会で、青山誠一取締役常務執行役員商品戦略本部長兼商品本部長は、「店舗の従業員にとっても、廃棄のリスクが減少し安心して発注していただける。機会ロスが防止でき、食品ロスも低減できると確信している」と期待を寄せる。

 消費期限延長による米の劣化については「1年以上のテストを一部の地区で行い、安心・安全と、お米の劣化防止が確認できたため、満を持して3月から本格的に広げていく」と説明する。

 今後は製造時間の見直しも検討する。

 「製造年月日表示だった頃は“新しい”ことがお客様の購入時のポイントの1つであったため、午前0時をまたいだところから製造が始まるのが主流だったが、期限表示に切り替わっているため、鮮度延長を行いながら、製造時間も将来歴には夜間偏重から昼間のほうに変えていきたい」と語る。