キユーピーは1日、自社初となる体験型入社式を深谷テラス ヤサイな仲間たちファームで開催した。24年のキユーピーグループ全体の入社人数は202人で、単体では65人。式典には総合職46人が出席した。
体験型入社式は新入社員同士の絆を深めるとともに、キユーピーの事業の軸である野菜やマヨネーズへの理解を深める機会を作るために企画したもの。新入社員は畑でのレタスの収穫やごまの種まきのほか、マヨネーズづくり体験などを通じ、食の大切さと生産から消費までのプロセスを学んだ。時間が経つにつれ新入社員たちの表情はやわらぎ、各班に分かれたマヨネーズづくりでは役割を分担し、大きな声を出しながら精一杯取り組んでいた。
中島周会長
当社では仕事上で上司からの命令はあっても、人間的な上下関係はない。同じ社員と対等に接することに努めているが、これは社訓である「道義を重んずる」に由来している。皆さんは今後、多くの人に会うだろう。価値観が合う人、尊敬できる人に会うと思う。その際は常に偏見を持たず、オープンな気持ちでたくさんの人たちと接してほしい。
髙宮満社長
入社式をこの場所で行うことになった理由は、皆さんの記憶に残る式にしたかったから。この日のために組織したプロジェクトは中心メンバーだけでも20人が集まり、この場を作り上げた。本日の主役は皆さんだ。働くということは自分が生まれた証を残すこと。それを成し遂げるために「自己実現」と「期待役割」を忘れないでほしい。キユーピーは素敵な食で人を幸せにする会社。特にとタマゴには本気だ。最高の入社式を受け止め、自己実現のために共に働こう。
新入社員代表答辞 毛利亮介さん(営業部門配属)
好きな故事は毛利元就の「三本の矢」。ここに集まった46人は目まぐるしく変わる時代に対応し、個性を磨き、人間性を高めるべく個々に努力を重ねてきた。本日、キユーピーの一員となり、今後、先輩方からご指導、ご鞭撻をいただき、さらに強い矢になることができると思う。46本の矢が合わされば、変革の原動力になると確信している。