15.3 C
Tokyo
14.9 C
Osaka
2025 / 11 / 16 日曜日
English
日配大豆製品相模屋食料 湯葉の技術発揮へ 三和豆水庵の事業を譲受
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

相模屋食料 湯葉の技術発揮へ 三和豆水庵の事業を譲受

豆腐のトップメーカーである相模屋食料はこのほど、新たに100%出資の子会社を設立し、同子会社において三和豆水庵(茨城県古河市)より同社の豆腐・大豆加工食品製造事業を譲り受ける契約を締結したと発表した。

三和豆水庵は89年創業の豆腐メーカーで、関東を中心に湯葉や豆腐、厚揚げなどの大豆加工品を製造し、地域の供給を担ってきた。しかし、原材料の高騰や販売単価の下落、エネルギーコストの高騰などにより、近年は厳しい経営状況が続いていた。

今回、再建のため三和豆水庵から相模屋食料へ支援要請があり、協議を重ねた結果、地域における豆腐の安定供給、豆腐文化を守ることを目的に、同社の製造事業を譲り受け、相模屋グループの企業として再建を図ることで合意した。

新会社の設立日は2月9日で、従業員の雇用を維持し、社名の変更もない。

グループ会社化した企業の再建で培った支援手法を用いて、三和豆水庵が培ってきた豆腐製造、特に湯葉へのこだわりや技術を発揮できる環境を作り、確実な再建を目指す。国産大豆を使用した豆腐にも力を入れる。

相模屋食料は豆腐業界の再編に向けた取り組みを積極的に進めている。規模やエリアにこだわらず支援を行い、これまでに豆腐メーカー11社が同社グループとなり、事業を継続している。すでに4社が債務超過解消、5社が黒字化。1社が黒字化に向けて取り組みを進めている。

相模屋食料による再建支援の取り組み
相模屋食料による再建支援の取り組み

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点