ファミリーマートはスイーツカテゴリーの領域を拡大する。菓子パンや甘い酒などもスイーツと捉える。目的買い来店を促進して併買につなげるのがねらい。
2月26日の戦略説明会で島田奈奈執行役員商品本部長は「24年度は途切れることなく年間通じて何らかのスイーツを発信する年にする」との方針を示す。
島田氏によると、利用客がコンビニに求める価値として癒やしとリラックスが最も多く、これを満たすデザートやパン、アイス、コーヒーが来店動機の上位にランクインしている。
アイスでは「こだわり尽くしの贅沢アイス 和匠の逸品」「ワッフルコーンプレミアムバニラ」、菓子では専門店が使用するカカオ成分が多い高品質チョコを使った「チョコプレッツェル」、飲料・酒類では果物とミルクを合わせた商品や果実酒などが今後、新発売される。
菓子パンなどをデザートに位置付けることで品質向上につなげるねらいもある。
「圧倒的な風味が感じられるアイスにした。菓子に使うチョコレートも準チョコレートが多い中で高品質なものを使用する。果実本来の自然な甘さをチルドで表現し、ドライ飲料と違う価値を伝えていく」と自信をのぞかせる。
「ブルーグリーン」シリーズとして展開する植物性原料のスイーツは「非常に多くの意見をもらい消費者が望むカテゴリーが分かってきた」ことから24年度も継続展開する。