関東アイスクリーム協会はこのほど、東京・千代田区大手町のKKRホテル東京で業界関係者約100人を招いて第48回「アイスクリーム類製造業 衛生功労者理事長表彰式」を開催した。
表彰式に先立ち田山俊也理事長(ロッテ)は、「23年度の業界は、猛暑の追い風もあり、売上面では好業績をあげ、販売金額では6千億円と過去最高記録の更新が予想されている。しかし需給面では商品の欠品対応に迫られ、厳しい面もあった。今夏の状況は予測がつかないが、引き続き価値の高い商品、安全・安心な商品を提供し続けてほしい」とあいさつし、受賞者13人に表彰状と記念品を贈呈した。
来賓のあいさつで日本アイスクリーム協会の石井克明専務理事は、「協会ではアイスクリームの品質向上と安全・安心の確保を最優先課題とし、家計調査でも4年連続して家計支出が1万円を超えている。受賞者は一層の品質向上と業界発展のために精進してほしい」とあいさつ。受賞者を代表してクラシエの杉山効永氏は、「昭和61年より前身のカネボウ食品よりアイスクリーム製造に携わり、省人化などを通して現場を支えてきた。これからも技術者としての経験を生かし、右肩上がりの市場に誇りをもって、品質向上と業界発展に寄与したい」と謝辞を述べた。
祝賀会で河野泰幸副理事長(江崎グリコ)は、「業界は1月にしては好天に恵まれた。12月が135%、1月が115%と冬場の食シーンが増えた。原材料高騰や人口減、少子高齢化、物流など問題が山積しているが、協会一同、難局突破に向かって発展に尽力してほしい」とあいさつ。
続いて日本アイスクリーム産業振興会の桝村聡会長(高砂香料工業)の代理として同社の武者伸彦部長は、「今夏も暑い夏が見込まれており、われわれも協力し、ともに栄えていきたいと思っている」と乾杯の音頭をとった。中締めでは神田博志PR委員長(ハーゲンダッツ ジャパン)が5月9日に行われるアイスクリームフェスタへの参加を呼びかけた。