キリンビバレッジは「午後の紅茶」ブランドで上質感・報酬感が得られる体験を年間通じて提供していく。
1月25日、取材に応じた成清敬之マーケティング部長は「『午後の紅茶』で中長期的に目指すのは、日本に豊かな紅茶文化を広げていくこと。そのため2024年の戦略は、紅茶そのものの上質なおいしさ、それから報酬感を伝えていきながら、紅茶カテゴリーをより魅力化していく」と語る。
「ストレートティー」「ミルクティー」「レモンティー」定番3品では、夏と冬に上質な体験を提案して紅茶を飲みたい気持ちを醸成。「おいしい無糖」では日常飲用を促していく。
加えて、23年に立ち上げて好評を博した高付加価値シリーズ「TEA SELECTION(ティーセレクション)」シリーズの一部を通年化。
昨年発売した期間限定品のうち「アールグレイアイスティー」と「ロイヤルブレンドティーラテ」2品を4月16日から通年販売する。
2品を選んだ理由については「昨年のお客様の反応と『年間を通じて飲みたい』といった観点から通年化した」と説明する。
「午後の紅茶」の23年販売数量は前年比2%増の5千46万ケースを記録。昨年は、定番3品の夏のアイスティーなど季節を捉えた提案が奏功したことに加えて、「おいしい無糖」シリーズが「おいしい無糖ミルクティー」の純増効果もあり二ケタ増で着地し12年連続成長を果たした。24年販売数量は1%増の5千80万ケースを計画する。