寺岡精工はこのほど、ペットボトル減容回収機「ボトルスカッシュ」のスカッシュ君モデルを開発し2月14~16日のスーパーマーケット・トレードショー(幕張メッセ)で初披露した。親しみやすいキャラクターをあしらった外装とゲーム要素でリサイクルへの主体的な参加を促す。
「ボトルスカッシュ」は、ペットボトルの容量を独自の「プレ裁断圧縮方式」で約1/3に圧縮して回収する機械。缶や瓶、中身の残ったボトルなどは自動検知で回収せず、資源利用のしやすいボトルを効率良く回収する。2017年の発売以来3千700台以上が設置され、累計3億3千780万本のペットボトルを回収してきた(1月19日時点)。
容量を抑えることで回収資源の輸送効率を高め、輸送に伴うCO2排出量を削減、導入企業の脱炭素化に貢献できる。また回収可能な本数が多いため、回収にかかわる人件費も削減できる。
新開発の「スカッシュ君モデル」には人感センサー、音声ガイダンスを搭載した。機器の前に立つと投入口が自動で開き音声で操作を誘導する。
ボトル投入本数に応じてキャラクターの言葉が変化する機能や、投入終了時に「あたり」「ハズレ」が出るゲーム機能も追加した。
外装にはマスコットキャラクターの「スカッシュ君」をあしらって親しみやすさを演出。イベントなどでの活用が期待される。
寺岡精工は、回収機本体に加えて回収資源の販売スキームも提供している。ボトル価格が上昇する中、経済面での導入メリットも高まっているようだ。
同社ブースではそのほか、「TERAOKAグリーンソリューション」と題して「脱炭素」「脱プラスチック」「ゼロウェイスト」「フードロス削減」に寄与する最新サービスを紹介した。