味の素グループ3社(味の素、味の素AGF、J-オイルミルズ)は、このほど春季新製品説明会を開催。各部の担当者が新製品を解説した。
日本初のキューブタイプのパスタ用調味料「パスタキューブ(うま辛ペペロンチーノ、香ばし和風醤油)」は、フライパンで簡単に具たっぷりのおいしい手作りパスタを楽しめるキューブタイプのパスタ向け調味料。「パスタ市場は約18億食の国民的メニューであり、レトルト、手作り、レン・チンがある。レトルトは簡単だが手抜きによる罪悪感があり、手作りはおいしいが手間がかかり、レン・チンは話題だが水分量や味付けが難しい」(調味料事業部の梶敬氏)。
そこでパスタキューブにより、新しいパスタの作り方、楽しみ方を提案する。キューブに配合した成分で麺同士の付着を防ぎ、少ない水量で麺に火が通る。すべての調味料やスパイスがキューブに入っており、手間がかからず、手作りの良さのある新しいパスタ調味料。3~5月にテレビCMを2千GRP投下。2月17日発売。売上目標は約7億円(消費者購入ベース)。
料理の楽しさや心のゆとりを提供する「休日だし。(えびだし、きのこだし、ほたて貝柱だし)」は、「生活者のWell-beingにも貢献する新しいだし調味料で、18年ぶりに発売し、だし調味料の新たな市場を創造する」(調味料事業部の井上直恵氏)。
えびだしは独自配合技術(特許出願予定)を活用し、えび特有の香ばしい豊かな香りとまろやかな甘味、深いコクを実現。きのこだしは自社栽培のホワイトマッシュルーム粉末と椎茸粉末を独自の配合でブレンドし、ほたて貝柱だしは国産のほたて素材を贅沢に使用し、ほたての優しい風味と奥深いコクに仕上げた。
「コロナで内食率は104%増加し、これまでに使ったことのない調味料への関心も拡大。一方、生活者の節約意識が高まり、ささやかなプチ贅沢意識が広がっている」とし、日常の料理がちょっと楽しくなる新しいだし調味料を提案する。公式インスタグラムを中心にブランドサイトやYouTube、雑誌などと連携し、ブランドの世界観を伝える。2月17日発売。売上目標は約3億5千万円(消費者購入ベース)。
「Cook Do」シリーズ初のレンジ調理用品種、中華合わせ調味料「Cook Do(レンジでつくる四川式麻婆豆腐用)」は、「電子レンジ調理の概念が拡大している中で、Cook Do初の電子調理用品種として人気の高い四川式麻婆豆腐用を選択した」(調味料事業部の竹岡千賀氏)。
花椒油・特選辣油の香りが楽しめ、電子レンジでも調理でも中華鍋で炒めたようなコク深さや甘味が楽しめ、独自技術によりソースの濃さやとろみを最適なバランスで設計していると食品研究所の神谷麻友氏は語っている。約5万人へのサンプリングを計画。2月3日発売。売上目標は約2億6千万円(消費者購入ベース)。