15.7 C
Tokyo
16.9 C
Osaka
2025 / 11 / 11 火曜日
English
加工食品冷凍食品キンレイ 冷凍焼そば“定番味”を開拓 春夏新商品
2025台湾食品調達商談会 in Osaka by 台湾貿易センター

キンレイ 冷凍焼そば“定番味”を開拓 春夏新商品

キンレイは2月19日に春夏新商品として冷凍焼そば2品を発売する。現状はまだ市場構成比が小さい“定番味”の深掘りを狙い、もっちり食感の太麺を使った「ソース焼そば」と「うま塩焼そば」を開発、年間100万食の販売を目指す。このほど開いた発表会に白潟昌彦社長らが出席し、商品の概要ほか今期の業績進捗、新工場の計画などを語った。

新商品はスパイシー感のある「ソース焼そば」(270g)とにんにくなどを利かせた「うま塩焼そば」(273g)で、電子レンジで温めるだけで完成する汁なし麺シリーズ。もっちりした食感の太麺は食べ応え抜群で、具材も野菜や豚肉など豊富な種類を楽しめる。

商品本部商品部商品企画チームの武知奈菜氏は「販売額ベースでみると、冷凍焼そばの市場規模はチルド焼そばの約4分の1、カップ焼そばの約6分の1にとどまる。とはいえ、冷凍焼そばのマーケットは21~22年度にかけて31%増と成長著しく、さらなる拡大の余地は大きい」と開発背景を説明。

また「冷凍焼そば市場では一般的な定番味であるソース味・塩味のシェアが2割強と少なく、あんかけなど中華タイプが7割を占める」との市場分析から、フレーバーは差別化を図りやすいソース味・塩味に決定した。店頭売価は税抜248円を想定し、年間各50万食、計100万食の販売を目指す。春夏新商品では「麺屋はなび台湾まぜそば」のリニューアルも行った。

白潟昌彦社長(キンレイ)
白潟昌彦社長(キンレイ)

一方、白潟社長が今3月期業績の進捗を説明。同社は食品事業の23年度売上目標を前年比4%増(156億円。うち量販67億円、コンビニ47億円、生協36億円、業務用その他7億円)としているが、4~1月は販売チャネル別で量販、生協、業務用その他がそれぞれ4~6%増。コンビニは取扱商品が減少した一部大手を除き二ケタ増となっている。

通期の見通しは「売上は前年をクリアできる見込み。昨年9月に実質2回目となる主力商品の値上げを実施したことで、利益も昨年並みを確保できそうだ」と話した。

3月下旬には、三重県で新たに亀山工場が稼働する。コロナ禍以降、内食需要の高まりで「お水がいらない」シリーズなどの売上が急激に伸長したが、21年に生産キャパシティの上限に達して以降はタイトな製品供給を余儀なくされていた。

新工場では既存商品の供給力強化を優先し、来年度の生産目標は年間10億円分を計画、生産不足の解消を図る。3~4年後には第二期増産設備の稼働も予定している。

関連記事

インタビュー特集

カゴメ次期社長 奥谷晴信氏 国内、新たな成長軸を模索 国際、M&Aも視野に成長を

カゴメの次期社長(2026年1月1日付)に内定した奥谷晴信現取締役常務執行役員(一部既報)。アジア事業カンパニーやグローバルコンシューマー事業部、国際事業本部などキャリアの多くを国際事業に携わってきたが、21年以降は国内事業でも手腕を発揮。

ウーケ 花畑佳史社長 パックごはん、第4工場が来春本格稼働 国内外に新規拡大増やす

利便性と品質向上により、年々市場を拡大するパックごはん。最近はコメ価格高騰の影響や防災食への利用増加が相まって、需要はさらに伸びている。

明星食品 新提案「麺の明星 主食麺宣言!」 4つの軸の袋麺アレンジで食事性アップ

明星食品は、こだわりの麺技術で開発した商品ラインアップを全面に押し出し、新たに「麺の明星 主食麺宣言!」と銘打ったプロモーションを大々的に展開している。

イチビキ 中村拓也社長 豆みそ・たまりNo.1の矜持を 人口減睨み業務用・海外強化

安永元年(1772年)創業の醸造・食品メーカー、イチビキ。今年6月20日付で同社社長に就いた中村拓也氏は、98年入社。

「大豆ミート」対談 マルコメ・日本製鋼所 次世代型食品へ課題と提言

健康志向が高まり、プラントベースフード(PBF)にも関心が集まる中、2023年9月に大豆ミートメーカー5社が発起人となり、「日本大豆ミート協会」が設立された。

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点

〈持続可能性追求するアイルランドの食料生産〉シーフード編①大西洋の自然が育む恵み 海洋資源の保護に重点